2015.11.22

11月は家具の展示会の季節【No.1379】

先日は、読書の秋ということで本棚についてのブログを書きました。それについで、11月といえば家具業界では大きな展示会が開かれる月でもあります。２５日から東京ビッグサイトでIFFT interiorlifestyle livingが開催されます。以前はIFFT国際家具見本市という家具に特化した展示会でしたが、数年前にインテリア ライフスタイルというコンセプトが加わってリニューアルされています。この見本市の目的は販売を生業としている小売店と卸売りや販売代理店を探しているメーカーや卸業者との商談の場ということになります。ですので、一般的なギャラリーなど開催される展示会とは違ってビジネス中心のものですが、各メーカーは新製品を持ち込んでいたりと業界全体の情報収集にはうってつけの場でもあります。６月に行われる「interiolifestyle TOKYO」とあわせて時間を作って見にいくようにしています。

インテリア ライフスタイルというコンセプトは一見、わかりにくですが、会場の構成ををみていると食をテーマにしたキッチンアイテムや食器などの出展が集まるゾーン、毎日の生活において便利な収納品や掃除道具などが集まるゾーン、海外のブランドが集まるゾーンなど多岐に渡っています。このことから見ると、生活に関わる全てのモノが展示の対象になっていると捉えることが出来ます。最近の家具業界でも、家具だけを取り扱う店というよりは、インテリア雑貨、ファッション雑貨など幅広いものを扱うお店が増えてきています。家具見本市からのリニューアルの背景にもこうした時代やマーケットの変化が現れていると思います。

今回の展示会には、ソリウッドで扱っている椅子の発売元である「isu-works」の山上木工さんと「AWAZAチェア」のいのうえアソシエーツさんも出展されています。２社ともこの展示会には積極的に参加しており、新作の発表であったり、新たな販売店の獲得に上手く活用していることが伺えます。今回も新作や新しいプロトタイプの展示などがある案内がきていますので、楽しみです。

こちらの展示会は先述した通り、商談を目的としている展示会のため、一般の方、18歳未満の方の入場は不可となっていますので、ご注意ください。

ソリウッドで取扱いのあるもう１つの椅子メーカー宮崎椅子製作所さんは、ここ数年IFFTへの出展ではなく独自に会場を借りられて東京での展示会を開催されています。すでに２００を超える販売店があるため新規開拓というよりは既存の販売店さんとのコミュニケーションの場といった感じが強いように感じます。

今年は今日から２６日（木）までの５日間、六本木にあるアクシスギャラリーで行われます。今年はオリジナルの椅子を製造販売を開始してから１５年ということでこれまで開発してきた椅子７０脚以上を一斉に展示するようです。今では生産中止になってしまっている椅子も半数近くあるそうです。椅子の開発には、デザインをした後、試作と改良を幾度も繰り返す必要が出てきます。製作できれば良いというものではなく、強度や製作効率なども徹底的に考える必要があります。そのため、販売開始までに時間がかかる家具ともいえます。それを７０脚以上こなしたということが宮崎椅子製作所さんの強みであり国内有数メーカーの証しといえると思います。私もカタチは知っていても座ったことがない椅子があるので、座らせてもらおうと思っています。

実は私がショールームでパソコン作業をする際に座っている「Spikeチェア」も今では生産中止になってしまっています。この椅子はソリウッドと宮崎椅子製作所さんが取引きを開始するきっかけになった椅子でもあります。ですので個人的にはすごく思入れのある椅子です。おそらく今回の展示にはSpikeチェアも会場にあると思います。この展示会を気に生産が再開されるなんて展開になる椅子があるかもしれません。そういった意味でも楽しみな展示会です。

賢木＠吉祥寺

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