2015.08.31

納品したシュリザクラ材とトチ材の耳つきテーブルを紹介致します。【No.1296】

久しぶりに配達に行ってきました。土日に配達することが多いですが、木工教室の開催日だと私は配達に行けません。そういう場合は賢木@吉祥寺が配達に同行することになります。昨日は日曜日でしたが、木工教室開催日ではなかったので私が配達に同行しました。テーブルや棚の配達には2人で行くことになります。小さめのテーブルは1人で運ぶ事も可能ですが、安全に運ぶためには2人いた方が良いですからね。

また最近のマンションはセキュリティ性能が高く、オートロックの扉が2箇所あったり、カギを持ってないとエレベーターが動かないなんて事もあります。そうなると何度も運んでは降ろしたりを繰り返さないといけなくなります。

今日のブログエントリーでは昨日今日で配達したテーブルを紹介することにします。まずは少し遠い場所だったので、スタッフによる配達ではなく運送業者を利用して納品したテーブルを紹介します。写真は工房で撮影したものです。

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シュリザクラ材の耳つき2枚はぎテーブルです。材木市場で仕入れた2枚の耳つき板を使用して天板を製作しました。シュリザクラは日本国内の広い地域で自生しているサクラの仲間だそうです。ただ、木材としての供給量はとても少ないです。材木市場で見掛けることもほとんどありません。私自身もはじめて入手しました。出来たテーブルを見ると綺麗な色をしていて、良い材だなと感じました。これからも見掛けたら入手していこうと思います。

脚はチェリー材を使用しています。シュリザクラ材の板は天板用しかなかったため、同じサクラの仲間であるチェリー材を使いました。少し色の違いはありますが、チェリー材は段々と色が濃くなるのでシュリザクラ材の天板と似たような色にいずれなります。

天板はブックマッチと呼ばれる方法で2枚をはぎ合わせています。ブックマッチは同じ丸太から採れた隣接する2枚の板でないと出来ません。隣接する2枚の内、本を開くように上の板を動かした状態になるようにはぎます。別の例えで言うと、”アジの開き”ですね。ブックマッチにすると、はぎ面を中心にして木目がほぼ左右対称になります。1枚板では決して表現できない木目を楽しむことができます。2枚はぎでしか出来ないはぎ合わせ方になります。ブックマッチにすると1枚は木表が表になり、1枚は木裏が表になります。そのため耳の見え方が両サイドで異なります。木口方向からみると平行四辺形のようになります。一つの天板で耳の2通りの見え方を楽しむ事ができるのブックマッチの魅力ですね。

もう一つ、納品した耳つきテーブルを紹介します。
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トチ材の耳つき2枚はぎテーブルです。こちらもブックマッチです。トチ材らしい上品でワイルドな杢が出ています。少しギラギラした感じがトチ材の杢の特徴です。脚はカバ材で製作しています。トチ材はテーブル天板になるような厚みで製材するのが普通です。トチ材を薄く製材することはあまりありません。そのため脚用の材が手に入りにくいので、同じような色味をしているカバ材を使用しています。

トチ材は日本を代表する広葉樹木材です。ケヤキとトチは国産広葉樹の中では供給量がある木材です。両方とも幅広い板が採れる丸太が多くあります。国産材で1枚板テーブルを製作するならケヤキかトチが良いと思います。この2樹種なら1枚板テーブル用の板の在庫をもっている材木屋さん・家具屋さんが多いので、好みの板を探して見つける事ができるでしょう。

ソリウッドでは2枚はぎでテーブル天板になるような板を多く在庫しています。トチ材の2枚はぎ天板用の在庫も少々あります。気になる方はお問い合わせください。ただ、トチ材は板によってだいぶ木目や色が異なります。現在、在庫のあるトチ材はワイルド系が多いです。今回納品したのは色が白い部分だけの綺麗系の天板でしたが…

今回紹介した2つのテーブルはともにWebに情報を掲載していた板で製作しています。耳つきテーブルをお探しの方はまずこちらのページをご覧の上、気になる板がありましたら吉祥寺ショールームまでお問い合わせください。Webには掲載していない板を提案できる場合もあるので、希望の樹種・サイズをお知らせ頂ければ、在庫板の中から希望にあった板を提案させて頂きます。

瑞木@相模湖

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