2015.07.28

無垢テーブルの"癒やし"の素は連続性による安心感。【No.1262】

暑い日が続きますね。今日は朝は曇っていて過ごしやすい日になると思ったら午後から晴れて暑くなりましたね。ちょっと動くだけで汗をかいてしまいます。夏場の配達はちょっとしんどいんですね。テーブルを持って少し動くだけで汗が吹き出してきます。お客様を不愉快な思いにさせないように、顔は涼しげにしてますが、シャツ内はぐしゃぐしゃです。

ここのところ”耳つきテーブル”に関するお問い合わせが増えてきています。マイナーな存在ですが、徐々に浸透してきてるような気がしています。ソリウッドの耳つきテーブルは、木材の乾燥から仕上げまで自社の工房で行っています。乾燥から自社で行うことでコストダウンをはかっています。

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今日も木材乾燥庫に耳つきテーブル用の板を入れました。写真はケヤキ材です。乾燥庫に入れる前に含水率を計測しました。約1年間屋外で天然乾燥を施した板です。だいたい20%台になっていました。1年間でこのぐらいまで下がっているなら順調です。大きな割れや反りもなく良い感じです。人工乾燥も上手くいって欲しいです。

さて、無垢材を使ったテーブルや家具には”癒やし”の効果があるなんて言われています。まあ、”癒やし”という言葉が何を指しているか人によっても違うので一概には言えません。今日は私が考える無垢材の”癒やし”について書いてみることにします。

私は”癒やし”=安心感じゃないかと考えています。なんかホッとするなんていう気持ちが”癒やし”ですよね。でも無垢材のどんなところに安心感を感じるか?

無垢材は連続性のある素材なんですね。それが安心感に繋がっていると考えています。簡単にいうと無垢材はどこまでいっても木そのものって事です。表面だけでなくその奥も同じ素材なんです。無垢材は鉋で削っていっても同じような木目が続いています。キズがついても少し削ってあげれば同じような仕上げ直すことができます。もちろん少し薄くなってしまいますが…

合板の上に薄いツキ板が貼られている家具はツキ板の下は違う素材になります。合板の場合は木に間違いありませんが、違う木が使われています。しかも繊維方向を変えて貼り付けてあるので連続性はありません。表面のツキ板は0.2ミリや0.6ミリといった薄い板です。鉋で削ってもすぐに下地が見えてしまいます。そのため削っての修復は不可能です。

人間の場合も同じですよね。表面上は良い人に見えても、中身が悪い人を信頼するのは難しいですよね。何を考えているか分からない人というのも不気味です。中身が分かっていて、それが外見と連携がとれている人に対して安心感を抱く事ができると思います。

中身と外見が全然違う人というのも信頼しづらいですよね。外見だけ都合が良いように見せているっては分かる人には分かってしまう。

無垢材は中身と外見が連続しているから安心感を与えてくれるです。表と裏の差も大してありません。テーブルなどの家具にしてしまうと表と裏は決まってしまいますが。そうでなければ別にどっちが表でも裏でも構いません。(木表、木裏という言葉もありますが…木表、木裏については用語説明をしたブログエントリーがあるのでそちらをご覧下さい。)

木表と木裏〜聞き慣れない単語を分かりやすく解説します〜

板の片側を見るともう片側の様子も想像することが出来ます。片面に節がある板があるとします。すると、もう片面にも節がある可能性が高いです。でも、その節が大きくなっているか、小さくなっています。片面ともう片面で節の大きさは変わります。これが連続性です。中の見えない部分も想像できるってことです。ブラックボックスになっていないから安心できるんです。なにが起きているか分からない状態というのは不安ですよね。

言葉で説明するのが難しいので、言いたいことが皆さんに伝わっているか不安はあります。がなんとなく分かってもらえたんではないでしょうか?

瑞木@相模湖

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