2015.07.27

ソリウッドが使用する木材は全て人工乾燥でしっかりと乾燥させています。【No.1261】

ソリウッドでは無垢材テーブルを中心として、無垢材にこだわった家具作りを行っています。合板やツキ板は基本的には使わずに無垢材で本体を構成した家具を製作しています。引き出しの底板やテレビボードの背板などには合板を使用しています。が、お客様のご要望で合板ではなく無垢材で製作する事も出来ます。合板は環境変化による収縮を考慮しなくて良いので使い勝手はよいです。また無垢材より軽いので軽量化にも役立ちます。引き出しの底板や家具の背板に無垢材を使用する場合は、板の収縮を考慮した構成にする必要が有ります。無垢材にこだわる事でそうした技術力を蓄積しています。

また、木材乾燥を自前の乾燥庫を使用して行うなど他の工房ではやっていないことにも積極的に取り組んでいます。耳つきテーブルに使用する木材は、材木市場に出向いて仕入れてきます。材木市場で仕入れられる板は未乾燥材です。(たまに人工乾燥済みの板が出品されることもあります。)未乾燥材は乾燥させないとテーブルなどの家具に使用することはできません。

乾燥していない板は、大きく割れたり反ってしまうことがあります。

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製材した時には割れてなかった板でも気づいたらこのように大きく割れている事があります。テーブルにした後にこのような大きな割れが入ってしまったら危険です。だから木材はしっかりと乾燥させてからではないと使えないですね。板が乾燥しているかしていないかは目で見て判断することが出来ません。なのでパッと見は綺麗な板でも乾燥していないかもしれません。

乾燥したかどうかは木材水分計で計測します。
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私が愛用している木材水分計です。板にセンサー部を当てると瞬時に含水率が表示されます。1番左の記号と数字は含水率が高い時に表示されるマークです。なので、この板の含水率は50.3%です。まだまだ水分がたくさん木材の中に残っている状態です。この数字が10%以下になるのを目安に木材乾燥を行っています。含水率10%というのは、気密性の高い住宅の部屋の平衡含水率です。平衡含水率というのは、木材をこの環境に置いておいたら最終的にこの含水率になりますよという数値です。気密性の高い住宅内に木材を置いておくと最終的には含水率10%ぐらいに落ち着くということです。なので、この含水率に近づけておけば、木材が大きく狂うことはありません。もちろん、それぞれのお宅あるいはお部屋で環境が異なるので、完全な数値ではありませんが、目安に使う程度には信頼出来る数値です。

木材の乾燥をしっかりと把握して管理しているので、安心してお買い求め頂ける無垢材テーブルを提供できるのです。ソリウッドで使用する木材はすべて人工乾燥庫に入れて乾燥させてあります。ストレートカットテーブルで使用する板はすでに人工乾燥済みの板を仕入れています。ストレートカットテーブル用木材も耳つきテーブル用木材も乾燥させている場所はそれぞれに違いますが、適正な乾燥が行われて含水率が下がっていることを確認して使用しています。

さらに使用する前に一度厚めに削ってしばらく置いておくシーズニングという作業も行う必要があります。板は削ると反る可能性があります。そのため、一気に仕上がり寸法まで削って反りが出てしまうとその板はもう使えません。少し反ってもそれを修正するできるだけの余分を残しておきます。

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こうして板を立てて置いておきます。重ねておいてしまうと片側だけに空気が当たってその面だけ乾燥が進んで反りの原因になります。なので、両面が同じように空気に触れるように置いておく必要があります。

ソリウッドでは木材乾燥からシーズニングまで、しっかりと無垢材と向き合って家具を製作しています。

瑞木@相模湖

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