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家具屋で働く双子のブログ
材木市場でチェリー材とクリ材の板を買い付けてきました。
耳つき板を買い付けるために材木市場に行ってきました。本日のブログエントリーではその買い付けの様子をお送りしたいと考えています。なかなか様子を知ることが出来ない材木市場の様子を知ってもらい、木や木材について少しでも興味を持ってもらえると嬉しいです。
まずは材木市場とはどんな所なのかという話からです。木材の流通はまず原木が市場に運ばれるところからスタートします。伐倒された木は必要な部分だけを切りだして丸太にします。長いまま丸太にする木もあるし、2m強の長さで切って1本の伐倒した木から複数の丸太にする場合もあります。長い木から複数の丸太にするために切る事を玉切りと言います。根に近い部分を1番玉(元玉)、次を2番玉、その次を3番玉と呼んでいます。1番玉は根元なので一番広い板を製材する事ができます。ただし、根に近い部分は湾曲している可能性も高いです。巨木になると中心部分が腐って空洞になっていることもあります。2番玉は真っ直ぐな板が取れる可能性が高いです。ただし、節が多くでる部分でもあります。3番玉になると枝分かれの部分に近くなってくるので、綺麗な板が取れる確率は低くなります。けれども逆にいうと面白い板が採れる部分とも言えます。
少し話しが逸れました。とにかく伐倒された木はまず原木市場に運ばれます。基本的には地元の林業組合が運営している原木市場に運ばれる事が多いようです。特に針葉樹はそうしたケースが多いと聞いています。広葉樹の場合も原木市場に運ばれて流通が始まるケースが多いでしょう。原木が集まる原木市場には地元の材木屋さんをはじめ、全国各地の材木屋さんが買い付けのために集まってきます。原木市場に集まる業者さんの中には、自社で材木市場を運営している業者さんもあります。
私が買い付けに行っている材木市場はこうした2次的な市場です。全国各地で開催されている原木市場から原木を買い集めています。買い付けた丸太の一部は製材をして板製品として市場に並べてくれます。一部はそのまま原木として市場で売ります。
広い土場に原木が所狭しと並んでいます。こちらの市場では原木のセリは午後からになります。現状ではソリウッドが原木を仕入れることはありませんが、いつか機会があれば原木の仕入れも行いたいです。(過去数回原木の仕入れをしたこともあります。) 原木のセリには参加しませんが、時間を見つけて下見はしています。正直に言うと、どれが良く丸太でどれが良くない丸太かの見分けはつきません。でも、分からないなりに想像して楽しんでいます。「これは赤身がはっていて良い板が採れそう」だとか「ここに節があるから節ありの板しか採れなそう」とか勝手にイメージしています。また、最近は原木を見て樹種を見分ける事は出来るようになってきました。木の幹なんてどれも同じように見えるかもしれません。でもじっくり見ると樹皮の様子がそれぞれ違います。
さて、製材品のセリは朝の7時から始まります。夏場はすでに明るいですが、冬はまだ暗いうちからセリが始まります。出品量によって終了する時間は前後します。今月の市はシーズンオフにも関わらず、出品量が多くて最後の製品のセリが終わったのは12時を過ぎていました。やはり行く側からすると出品量が多いのは嬉しいです。せっかく行っても欲しい板がない状況は寂しいですからね。主催者には感謝したいです。
朝一番はウォールナット材の板が3つ続きました。どれもチェックはしていましたが、値段が高くて躊躇してしまいました。ウォールナット材などの輸入材は円安の影響もあって原木の価格も急激に上昇しています。そのため3年くらい前の水準よりも価格が大幅に上がっています。しかし、その頃の状況を知っていると現在の価格がとても高く感じてしまいます。現在の相場で考えなくてはいけないのは十分に承知しています。けれども実際はどうしても躊躇してしまいます。この点は次回以降に改善しないと駄目ですね。
この日一番はじめにセリ落としたのは、こちらのチェリー材です。同じ丸太の連続する3枚の板です。幅は狭めですが、木味は良さそうです。耳つきの2枚~3枚はぎのテーブル天板にしたいですね。これ以外にもチェリー材の出品がたくさんありました。結果としてチェリー材の補充が上手くいきました。
チェリー材以外ではクリ材を数枚買い付けました。写真のクリ材は50mm厚で製材されています。2~3枚はぎで耳つき天板にしようと考えています。それ以外にはクリ材の36mm厚で製材された板も買い付けました。この厚さの耳つき板を仕入れるのは初です。28mmから30mm厚ぐらいの耳つきテーブルに使用と企んでいます。耳つきテーブルは40mm以上の厚みがあるケースがほとんどです。でも薄めの耳つきテーブルを欲しがる人もいるのではないかと考えて今回買ってみました。
無垢材の場合は乾燥という重要な行程があるために、すぐに使用出来ないのがもどかしく感じます。こうして紹介した板すぐにテーブルにできたらもっとスピーディーで面白い営業方法も出きるのではないかと…まあ、これは現実的ではないですね。乾燥を疎かにすることは出来ませんから。
という訳で本日は耳つきテーブル用の板買い付けの様子を紹介しました。
瑞木@相模湖
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