2025.07.14

親が出来るのは、【子どもが勝手に伸びる環境づくり】

私には現在小学校2年生の息子がいます。子育てをしていると、「どうやったらこの子の能力をもっと引き出せるんだろう?」「何を教えたら、もっと成長するんだろう?」と、つい「教えること」や「指導すること」ばかり考えてしまいがちです。でも、先日ふと気づいたんです。大切なのは、直接教え込むことよりも、子どもが自然と「やりたい!」と感じ、自ら伸びていけるような「環境」を、親も一緒に作ることなのではないかと。
ヒントになったのは多賀少年野球クラブの辻監督の著書『多賀少年野球クラブの「勝手にうまくなる」仕組みづくり』です。部員不足に悩むチームが多い中、全国屈指の人気を誇るこのチームは、教え込む指導を辞め、とにかく「楽しく、みんなで野球をする」という方針で、強く、大きくなってきたと知りました。」「これは野球に限ったことではありません。勉強であっても、スポーツであっても、大人ができるのは、子どもに無理強いするのではなく、彼らが持っている無限の可能性を、最適な場所で花開かせてあげる『環境作り』だと私は思います。」

息子とのバスケで模索する「勝手に伸びる環境」

息子が地元のバスケチームに入って1年が経ちました。やるからには上手くなって、自分の得意な事にして欲しいです。
実は、私自身は野球が好きなので、本当は息子に野球をやってほしかったんです。 一緒にキャッチボールをする日を夢見たりもしていました。ところが、息子が選んだのはバスケでした。バスケに夢中になっている息子を見ていると、「これで良かった」と思える一方で、心の片隅では「いつから野球をやらせようか」「どうやって野球を始めてもらおうか」なんて、今でも考えてしまうこともあります。でも、今は息子の「バスケがしたい!」という純粋な気持ちを前に、私ができることは、彼の選んだ道を心から応援し、そのスポーツを心ゆくまで楽しめる環境を、私も一緒に作ることだと考えています。
今は、バスケットボールで息子とキャッチボールしています。 形は違えど、ボールを介して心を通わせる時間は、楽しいですよ。
もちろん、シュートの打ち方やドリブルのコツを教えることもあります。でも、それ以上に意識したのは、息子がバスケを心から楽しめる環境を、親である私も一緒に作り、その中で「もっと上手くなりたい」と自ら思えるようにすることでした。
具体的にやったことは、こんなことです。
まず、物理的な環境を一緒に整えること。家の中を破壊することなく練習できる、柔らかいけれど、普通のバスケットボールの感覚に近いボールを探して買いました。これでいつでもボールに触れられるようにしました。ミカサのスマイルバスケットボール5号は、おすすめです。家の中で普通のバスケットボールを使って、練習すると、騒音・破壊というとても大きな問題が生じます。でも、このスマイルバスケットボールは外側がスポンジなので、騒音・破壊をとても少なくしてくれます。(ゼロではありませんよ)
もちろん、バスケットボールのゴールを外に設置できるご家庭はそれがベストだと思います。ただ、うちには今のところ設置場所がないのでゴールは置いていません。(息子はしょっちゅう「ゴール買って!」と言ってきますが…)」

次に、親も一緒に楽しむこと。私自身、バスケは未経験なので、息子とゼロから一緒に学んでいます。もちろん大人の方が上達は早いですが、私はあえて利き手でない方をメインで練習。あまり教え込みすぎない方が息子の反応はいいですね。教える時は、難しい専門用語ではなく、『おにぎり』『ワニ』『くるりんぱ』など、楽しげな言葉を使うようにしています。とにかく、プロセスと『楽しむこと』を優先。私自身が一緒にプレイし、真剣に楽しむ姿を見せることで、息子が安心して挑戦し、バスケに熱中する大きな要因になっていると感じています。これはお子さんの性格にもよるかもしれませんが、うちの息子は今のところ、私が一緒にやるのを嫌がったりはしていません。

これらの「環境作り」のおかげで、息子はバスケに夢中になっています。技術的にはまだまだですが、始めた1年前に比べると格段に上達はしています。先日の練習試合では、低学年主体のゲームで初めてシュートを決めました。

環境づくりは、親と子の「生きる肯定感」を育む投資

子どもが安心してのびのびと挑戦し、自ら学び、成長していける「環境」を、親も一緒に楽しみながら整えること。これこそが、大人が子どもたちにできる最高の贈り物だと私は考えます。
それは、単に子どもを育てるだけでなく、親自身が子育てを通して「生きる肯定感」を得られるプロセスでもあるんです。子どもが目を輝かせ、夢中になって何かに取り組む姿は、親にとって何よりの喜びであり、それが「自分自身の生き方へのフィードバック」となり、「やっぱり生きててよかったな」って思えるような、小さな肯定感が生まれてきます。
あなたにとって、お子さんが「勝手に伸びていく」ための環境とは何でしょうか?親も一緒に楽しみながらできる、そんな小さな工夫でも、きっと毎日の生活を彩って、「なんか今日、いい感じ!」って思える瞬間を増やしてくれるはずです。

 

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest