2023.05.11

胡桃と栗

胡桃と栗という題名だと和菓子の話かと思っちゃいますね…

木材の話をする時はクルミとクリって表記しますが、やはり胡桃と栗と漢字で書いた方が皆さんはイメージしやすいですかね?

クルミとクリはどちらも国産材。国産材の中では供給量がある材でソリウッドでは定番樹種としています。が、やはり昔に比べると入手しづらくなって来ているのは間違いないです。20年くらい前ならクリでも1枚板テーブルになるような幅広い板もそれなりに流通していたようですが、今はほとんど見かけなくなりました。

おそらく簡単に伐木できる場所の大きな栗の木は、もうほとんど切られてしまったのだと思います。

クルミにそれほど太くなる木ではないようで、1枚板テーブルになるような幅広い板は見たことないです。北米産のウォールナットになると結構幅広い板があるので不思議に思っています。同じクルミの仲間なのに。

クルミもクリも茶褐色で明るい印象を与えることができる色をしています。

クルミは少し赤みがかった茶褐色、

クリは少し黄色みがかった茶褐色になります。

そして、もう一つ見た目での違いがあります。それは木目の現れ方。クルミとクリを比べるとクルミの方が木目の見え方が穏やかで、クリの方がハッキリしています。

木目の見え方は大きく分けて2種類あります。クルミのように見え方が穏やかなものとクリのようにハッキリしているものです。


こちらがクルミ。


こちらがクリ。

どうですかね。木目の現れ方の違いが分かりますか?

実はこの木目の見え方の違いは導管の配置と太さが関係しています。

クルミは散孔材に分類されていて、導管が細く点在しています。

一方のクリは環孔材に分類されていて、導管が太く年輪に沿うように規則的に並んでいます。

その違いが木目の現れ方の違いになります。

性質の差はありません。ただ、木目の見え方の違いというだけです。

なので、木目がぼんやりと淡くでる方が良いのか、木目がハッキリと現れる方が良いのかを自分の中で決めておくと樹種選びもスムーズに行くかと思います。

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