2019.12.16

出張オイル仕上げテーブルメンテナンス

先日お客様からの依頼でオイル仕上げのテーブルメンテナンスに行ってきました。

今まで、工房に引き取っての塗り直しやメンテナンスは行っていましたが、今回はお客様のお宅に伺ってのメンテナンスとなりました。

お客様宅でメンテナンスを行う場合に問題になるのが、粉塵と音。

少し前からお客様のお宅でのオイル仕上げテーブルメンテナンスが可能かどうかを検討していました。実際に使用する道具を吉祥寺ショップに持ち込み、音や粉塵が一般家庭でも許容されるかをテストしました。確かに音は大きいですが、粉塵が舞い散ることはほぼなかったです。

その後、ソリウッドのオイル仕上げテーブルを使ってもらっている友人宅でもテストをしました。懸念していた粉塵と音はなんとか手持ちの機材でクリアーできました。

そんな時にお客様からオイル仕上げテーブルメンテナンスの依頼が来ました。またとない機会なので、お客様宅でのオイル仕上げメンテナンスを引き受けた次第です。


こちらがメンテナンスを行う前の状態。

オイル成分が抜けて黒ずみが目立つようになっています。材はナラ材です。ナラ材は導管が太い木なので、導管に汚れが溜まって目立つようになります。私の実家で使っているナラ材テーブルもこんな様子になっています。

まあ、これはこれで味が出ていると言えなくもないですが…

テーブル表面のサンディングをして再度オイルを塗った写真がこちら。


どうですか?見違えるくらい変化がありますよね。

深い傷や汚れは落ちきっていない部分もありますが、表面の見た目はかなり新品に近い状態まで戻すことができました。

お客様も満足して頂けた様子です。

オイル仕上げのテーブルはご自分でもメンテナンスが可能です。オイルを塗り足すだけでも見た目が復活します。ちょっとした汚れや傷ならば、サンドペーパーで軽く磨けば修繕が可能です。

ですが、すでにオイル成分が抜けてしまった状態でかなり使っていて上のテーブルのような状態になっていると、手でのサンディングで綺麗にすることは難しくなります。そうした場合はサンダーでのサンディングが必要になります。

サンダーでの表面を削っている訳ですが、1mmも2mmも削っている訳ではありません。本当に表面だけコンマ何mmかが削れているだけなので、あからさまに天板が薄くなることはないのでご安心ください。

ご自分でのメンテナンスは難しい、あるいはうまく出来るか心配という方はご連絡ください。出張が可能な範囲でメンテナンスを承ります。ただし、オイル仕上げのテーブル出張メンテナンスはソリウッド製のオイル仕上げテーブルに限らさせて頂きます。他社製品は対象外とさせて頂きます。

また、ウレタン塗装の塗り直しは工房に持ち帰らないと行うことができません。こちらもソリウッド製テーブルに限り塗り直しを行なっています。

もし、出張オイル仕上げテーブルメンテナンスを行って欲しいという方はご連絡ください。金額、具体的に伺う日付等を相談させて頂きます。

 

 

 

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