2019.02.11

【No.2542】薪割りして、いろいろ木について考えてみる。

相模湖工房の近くで薪ストーブ用の薪割りをしている人達がいます。近所の薪ストーブユーザーの集まりなんですが、ちょっと混じって薪割りをさせてもらいました。


薪割りをしたことがある人は分かると思いますが、樹種によって割り易い、割れにくいがあります。薪割り機を使ってしまうとその違いは分かりにくいです。斧を使うとその差は歴然です。ケヤキはかなり割りにくい印象です。サクラは割と割りやすいと感じます。粘りがある木は割れにくい、粘りが少ない木は割れやすいはずです。

あとは節があると斧で割りるのが難しくなります。小さい節であっても、なかなか割れなくなります。こうしたことは薪割りを経験しないと分からないことですよね。

普段は製材された板を扱っているので、玉切りした丸太を割るというのは新鮮で面白みがあります。薪割りは木の繊維方向に沿って割ります。(当然ですが…) 玉切りというのは長い丸太を短く切ることです。長さを切る場合は斧では切れないので、ノコギリやチェーンソーを使います。まあ、今はチェーンソーを使うことがほとんどです。ノコギリではちょっと大変過ぎます。

玉切りは薪の長さに応じて行います。薪ストーブに使う場合は30cmから45cmくらいの長さで切ることが多いです。斧で割る場合は短い方が割りやすくなります。長いと割るのが難しくなるので、初心者は30cmくらいの長さでやってみるのがいいでしょう。

薪であっても乾燥が重要です。と言うか乾燥が一番大事な気がします。薪ストーブは薪が乾燥されていることを前提に設計されています。乾燥させていない薪では薪ストーブが持っている本来の性能が発揮できないんです。樹種によって、燃え方に違いがあるので薪の樹種にこだわる人もいます。でも、どんな樹種であっても薪として使用するには乾燥がしっかりされていないと駄目です。木を使うなら、用途はなんであれ乾燥させることが大事です。薪の場合は、薪割りをした後に1~2年くらい天然乾燥させる必要があります。少なくとも含水率は20%以下にしないと駄目なようです。乾燥していない薪を薪ストーブに使用しても暖かくならないそうです。木口からシューシューと水分が吹き出てきます。このような薪を使用すると水分で炉内の温度が下がって、炉内の温度がなかなか上がらないです。

薪の乾燥ですが、薪棚という棚を作ってそこに薪を詰めて置いておく方法が一般的です。薪を置いておくスペースのことを考えるとこれしかないのですが、薪棚にギューギューと薪を詰めて置いても風通りがあまり良くないので乾燥のスピードは遅そうです。なんかもっと効率よく乾燥できて、スペースにも困らない方法ないかなと考えてしまいます。

薪ストーブの薪に関して、含水率は何%くらいがベストなのか?いろいろと実験してみたい気もあります。でも、実際には暖かくなれば何%でもいいやとなってしまうのだろうけど…

販売されている薪の中には人工乾燥がされている薪もあるようです。どうやって人工乾燥庫の中に入れるのか知りたいですが。パレットに積んでフォークリフトで入れていくのですかね?一本一本積んでいたら、とても大変な作業で販売価格も高くなってしまいますよね。

薪ストーブの薪に関して色々とネットで調べてみると、広葉樹 > 針葉樹ということのようです。針葉樹よりも広葉樹の方が長く燃えてくれるのでこうした考え方になっているようです。針葉樹の方が燃え始めは早いのですが、あっというまに燃え切ってしまうそうです。なので、火を起こす時には針葉樹の方が向いています。薪であっても、広葉樹と針葉樹での使い分けが必要なんですね。木を使うことも奥が深くて、色々考えると楽しいです。

というわけで今日のブログでは薪割りをしたので、薪について色々と書いてみました。

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest