2018.12.10

【No.2490】オイル成分が抜ける前にオイルメンテナンスをすると綺麗さ長持ち。

ソリウッドで製作販売している無垢材テーブルの多くはオイル仕上げです。オイル仕上げにもメリット、デメリットがあるので完璧な仕上げ方法ではありません。もちろんウレタン塗装にもメリット、デメリットがあります。現状は理想的で誰にでもおすすめできる完璧な仕上げ、塗装方法はありません。いつかスーパー塗料が開発されるのではないかと思っていますが… そう簡単なことではないようです。
オイル仕上げのメリットは何と言ってもその質感です。見た目もオイル仕上げの方が優れていると思います。オイル仕上げは家具用に開発されたオイルを染み込ませてある仕上げ方法です。オイルが染み込んでいるだけなので、表面に塗料の膜ができていません。なので、手に触れている部分は木の表面になります。対してウレタン塗装に代表される一般的な塗装方法は表面に塗料の膜ができます。ウレタン塗装の膜は強固ですので、汚れには強くなります。ですが、手に触れている部分は塗膜になります。ちょっと大げさな表現にすると手に触れているのは薄いプラスチックの層になります。なので、ウレタン塗装を施した木は樹種に関係なく均一な触り心地になります。
オイル仕上げはオイル成分は木に染み込むだけです。なので、木によって手触り感が違います。木にある道管が太い樹種は道管の断面が凸凹しているのでほんの少しザラッとした感じになります。(ツルツルの木と比べないと分からないくらいのザラっと感です。) 道管が細い樹種の場合はツルツルした触り心地です。メープル材やカバ材は道管が細いので抜群のスベスベ感を楽しむことができます。
オイル仕上げのテーブルを長く綺麗に使用するためにはオイル成分がしっかりある状態をキープする必要があります。オイル成分が一番抜ける要因は水拭きです。できれば乾拭きをお勧めします。大人だけの食事でしたらそんな汚れることもないと思います。何か溢れたらすぐティッシュで拭けばシミになることもないです。
でも水拭きしたい方は硬く絞った状態にしてください。テーブルに水分が残るようなら水拭きの後に軽く乾拭きをすると良いと思います。水拭きの回数が多い場合はメンテナンスもこまめにする必要があります。状態にもよりますが、2~3ヶ月ごとにオイルを含ませて拭き取るメンテナンスをした方が良いでしょう。
我が家でもダイニングテーブルとしてオイル仕上げのテーブルをしています。W1500×D850サイズのテーブルを3人で使用しています。まだ子供が小さいので子供は誕生日席に座っています。長辺に大人1人づつが座っていますが、自然と子供の方に寄ってくるのでテーブルの半分くらいは食事には使用していません。なので、全体を水拭きすることはないです。でも、子供が食事をするスペースは食べこぼしで大変な状況になります。なので、食べこぼしたところはウェットティッシュで拭いています。そのため、子供が食事をしているスペースのみ目に見えてオイル成分が抜けてきます。2ヶ月半くらい使用した段階で、よくウェットティッシュで拭く部分は色が薄くなってきます。オイル成分が抜けるとカサカサして色が薄くなっていきます。色が薄くなったと感じた時にオイルメンテナンスをしておけば綺麗な状態を保つことができます。
オイルが抜けた状態で使用して、かつ水拭きをするとどんどん汚れていきます。オイル成分が抜けていると油汚れも溜まっていきます。そうすると後々のメンテナンスが大変になります。油汚れがたまるとサンディングも大変になります。なのでその前にオイル成分で潤わせてあげます。
これ以上オイル成分が抜けるとまずいと思って、オイルを塗りました。水拭きをしていた部分は毛羽立っていたので#320のサンディングペーパーで研磨してからオイルを塗りました。サンディングペーパーでの研磨は一部分だけするとそこだけ艶が変わってしまうので全体を研磨するようにします。汚れか少ない状態でしたら#320のペーパーがけで十分ですが、汚れが溜まっているとサンディングペーパーがすぐに目詰まりしてしまいます。その場合は#240などの少し荒いペーパーからかけて#320で仕上げます。(サンディングは必ず木目に沿っておこなってください。木目に交わる方向にかけると傷になります。)
というわけでオイル仕上げのテーブルを綺麗に保つにはオイル成分をしっかり含んだ状態をキープすることが大切というお話でした。

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest