2014.08.25

ケヤキ材の耳つき2枚はぎテーブル用の板を仕入れました。

材木市場でケヤキ材を仕入れてきました。かなり久しぶりにケヤキの板を仕入れました。アメリカ産やアフリカ産、東南アジア産の木材の人気に押され、ケヤキ材の人気がここ最近落ちてきています。

ケヤキは日本を代表する木材です。日本はスギやヒノキといった針葉樹が昔からよく使用されていました。後に製材技術が向上してケヤキのような堅い広葉樹を板にできるようになってからは、たくさんのケヤキ材が使用されてきました。広葉樹の王様と呼ばれ、広葉樹でも別格扱いされてきた木材でした。しかし、ここ数年は住宅環境の変化などに伴って人気が落ちてきています。なんとなくケヤキは和風のイメージというのが定着してきているようです。確かに和室にケヤキ材の座卓というイメージがあります。その和室が減ってきて、日本の家の室内の風景も変わってきました。

でも、林業・材木業の観点からみるとケヤキの人気低迷は大きな問題だと思います。日本の林業は針葉樹がメインに展開されてきました。日本の林業というとやはりスギやヒノキの植林というイメージがあるはずです。そもそも広葉樹林を計画的に手入れ植林されている場所は少ないのです。そんな日本の広葉樹を引っ張ってきたのがケヤキです。そのケヤキが売れなくなるとますます日本の広葉樹林業が縮小してしまうでしょう。

ということですぐには売れないかもしれないけどケヤキ材の板も仕入れていこうと密かに思っていたところ、柄もよくサイズ的に耳つき2枚はぎ天板にちょうど良い板があったので仕入れてみました。

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こんな感じの2枚です。少し変形。枝分かれしていた部分だったのか片側の一部はカットされています。仕入れたそのままの状態で写真を撮ったので、表面には染みがあります。しかし、削ってしまえば綺麗な木目が現れます。どうですかね?わりと目が詰まっていて、良い感じだと思うんですが…

拡大してみると
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綺麗な柾目が出ています。

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板目の部分です。線が揺れている感じが面白いです。
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ここにも揺れている線が…

芯に近い部分が含まれているので、少し時間を掛けて乾燥させようかなと考えています。丸太の中心に近い部分は割れが入りやすいんですね。中心を含んでいる板はほぼ100%割れます。芯にかすっている板も割れる確率が高いです。ただでさえ割れやすいこういう板も急激に乾燥させると、割れる確率もグンと上がります。じっくり乾燥が賢明です。

ケヤキの乾燥難度は並程度ですか,反りが大きく出る場合もあるので注意が必要です。特に目の粗いケヤキは反りが出やすいです。しばらく天然乾燥をして様子をみます。

吉祥寺ショールームに展示してあったケヤキの2枚はぎテーブルを売れました。ケヤキの板を見に相模湖工房まで来てオーダーされた方もいます。なんとなくケヤキも行ける流れが来ています。大量には仕入れられませんが、良いケヤキ材があれば仕入れて在庫しておきたいですね。

瑞木@相模湖

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