2014.08.17

無垢テーブルの脚の位置

今日は無垢材テーブルの脚の位置について書こうと思います。

ソリウッドでは定番の脚デザインとしてType ST(80mm角4本脚)、Type T(斜めテーパー4本脚)、Type MT(幕板テーパー4本脚)、Type X(3点ほぞ4本脚)の4つのタイプがあります。4つのタイプの詳細についてはこちらのブログエントリーをご覧ください。

ソリウッドの無垢テーブルの脚は選べる4デザイン+α

TypeT以外の3つのタイプは脚がまっすぐつくタイプですので、天板の端からそれぞれ15mm奥まったところに脚の端がくるようにしています。

Type Tの場合は、脚が外側に向けて斜めにつくデザインなので、脚の先端部分が15mmづつ天板の端より奥にくるようにしています。脚が天板の端より出ていると、近くを歩く際に脚をぶつけてしまいやすくなるので、基本的には天板より脚が出ないようにデザインしています。

15mm内側にしているのは、全体のバランスと脚をつけるためのプレートを掘り込む関係で決めています。ですが、脚の位置を変えることもオーダーで対応しています。

お客様のご要望として一番聞かれるのが「天板の端と面合わせにすることができますか?」というものです。

回答としては、TypeSTの80mm角4本脚であれば、条件つきではありますが、面合わせで製作することはできます。条件というのは脚のつけ根に5mmの溝を設けることとなります。言葉ではなかなか伝わらないと思いますので、写真でご覧ください。

5mmのスリット

これで雰囲気はわかって頂けると思います。

ですが、なぜこのスリット(隙間)が必要なのでしょうか?

このスリットには、無垢材のある特性が関係します。それは無垢材テーブルの天板は湿気など外的環境の変化により、多少伸縮するというものです。

もし、スリットなしで天板と脚を面合わせにしておくと、天板が伸縮した際にづれが生じてしまいます。皆様も経験的にわかると思いますが、ぴったりとくっついているものやくっついているべきものが、1mmや2mmでもズレているだけでもそのズレがわりと目立ちます。

そこで、脚のつけ根にスリットをもうけ、ぴったりとくっついているように見せないことによってズレを目立たなくします。

天板と脚を面合わせにしたいと考えるのは、主に2つの理由があると考えています。ひとつは見た目のデザインの問題。もう1つは、スペースの関係でテーブル全体の大きさは変えられないけど、出来るだけ椅子がはいるスペースに余裕を持たせたいというものです。

後者の場合、前述したスリットを入れることで課題は解決します。脚と脚の間の距離が通常のものより30mm長くなります。1つ目のデザインについては、人それぞれ思うことはあると思います。私個人的にはスリットが入ることでデザイン面で劣るとは思っていませんですし、スリットがアクセントになり無味乾燥的なテーブルの印象になることを避けることが出来ると考えています。

スリットを入れるのはテーブルだけではありません。ベンチなどでもスリットを入れることがあります。

スリット入りのベンチ

こちらは以前製作したタモ材のベンチです。テーブルと一緒にオーダー頂き、テーブルの脚を出来るだけ端につけたいとのお客様のご要望だったので、スリット入りのテーブルとベンチも同じようなデザインで提案して製作しました。

出来るだけ端に脚をつけたいなと思う方はスリット入りの脚をご検討ください。

賢木@吉祥寺

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