2014.07.16

最近の気になる木のニュース

今日は最近の木にまつわるニュースを紹介したいと思います。

十和田市のブナ巨木「健康優良樹」 【北海道新聞】

十和田市の国有林にある国内最大級のブナの巨木が日本樹木医会から「健康優良樹」に選ばれたというニュースです。こちらの木は高さ30.2メートル、幹周り6.01メートル、推定樹齢400年だそうです。高齢にもかかわらず、腐っている部分はなくみずみずしい生命力を保持しているとのことです。

ここで、気になるのは「健康優良樹」。ちょっと調べてみると日本樹木医会が平成19年から始めた選定事業で、外的判断基準により、各地域に生育している代表的な優れた樹木を所有者の了解をもとに樹木医が推薦し、日本樹木医会が審査を行い選定しているようです。

山歩きをする人が多くなっている昨今、こうした森のシンボルになるような樹木があると、さらに盛り上がることになるでしょう。樹木愛護や樹木、森などに興味を持って保全活動につながるといいですね。

「健康優良樹」はこのブナの巨木以外にも認定されている樹木がいくつもあります。樹木医会のHPに掲載されているものをみると全国各地で巨木中心に認定されています。東京の新宿区でも3本が認定されています。新宿区で認定されているのは「モミジバスズカケ」と「ユリノキ」です。「モミジバスズカケ」は、建材や家具に使われるような樹木ではないので、一般的な馴染みはない木といえます。ですが、街路樹として広く植栽されています。都市での大気汚染にも強く、剪定にも強いそうです。こうしたことが街路樹としての適正が高い理由でしょう。

もうひとつの「ユリノキ」も落葉高木です。こちらも公園や街路横に植樹されることが多い木です。

県産材を使った吸音板を設置 県産材を使った吸音板を設置 長野県伊那市

車の走行音を緩和させる吸音板に長野県産のスギ材が使われたという記事です。高速道路で使われる吸音板はほとんど金属製のものが使われているようです。今回のスギ材を使った吸音板は試験的に中央自動車道伊那インターチェンジに設置されています。性能的には金属製の吸音板と変わりはないそうです。

こんなところにもスギの間伐材が使われていることは驚きです。ですが、高速道路の壁に木片がつけば見た目的にも無機質感がなくなり、景観的にも面白いものになりそうです。コストの面で課題はあるそうですが、ぜひ普及してもらいたいものです。

最近の木にまつわるニュースは、バイオマス発電や杉や檜の間伐材を利用した新商品や活用事例がトレンドといえます。これまではあまりこういう話題をこのブログでは取り上げてきませんでしたが、木にまつわる世の中の流れでもありますので、興味をもって注目していきたいと思います。

賢木@吉祥寺

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