2014.06.26

「国産家具」マークの家具が販売されるようです。

何気なくネットのニュースを見ているとこんな記事が目に入ってきました。

中日新聞:「国産家具」表示スタートに期待と課題

記事によると家具メーカーが加入する一般社団法人日本家具産業会が基準を満たした家具を製造していると認定された事業者が、該当する製品に「国産家具」と表記されたマークを表示するということだそうです。業界団体が、国産家具の認定事業をするのは初めてで、全国34社がまず認定されたとのことです。

簡単にいうと、家具屋さんで「国産家具」と書かれたマークがつけられた家具が売られるということです。

こうした事業が行われる背景には

「コストを下げるため、一部を海外で作り国内で完成させるメーカーが増えてきた。安い価格帯で海外製の家具も増えた」と業界団体は説明し、「国内の事業者数、出荷額は縮小傾向。国産の生産技術の高さ、安心感を打ち出し、輸入品との差別化を測りたい」
と意気込んでいる。

日本家具産業会のホームページには、さらに詳しい説明が掲載されています。これをみると、国産であることを前面に出しているものの、実際には安心して使える、環境にも配慮して製作されている家具であるということをアピールする内容になっています。

また、原材料については必ずしも国産である必要はないとのことです。これについては、国内で生産される家具の流通量に対して、生産される国産材の供給量が足りていないことを表しています。消費者側からすると「国産家具」と表記されると材料についても「国産」のものが使われていると考えがちです。この点は、誤解を招かないようしっかりと説明する必要が出てくると考えます。

先の記事にも懸念事項として「国産とうたうのであれば、日本の荒廃する山の現状にも目を向けてほしい」と一級建築士の方のコメントが出ています。

こうした取り組みは、これまであまり消費者に公開していなかった情報を明らかにするといった点で消費者の立場にたった家具作りが推進されるきっかけになると思います。また、量販店で様々なメーカーの家具とともに展示されることを考えるとこのマークがあるとないで差別化につながると思います。同時にマーケティング的にお客様へのメリットを提示することに関しては少し弱い気もします。

ソリウッドのオリジナル商品は全て相模湖工房で部材から組立てを行っています。ですので、全て国内生産の家具といえます。原材料については、ウォールナットやチェリー、タモ材といった輸入材からトチやケヤキ材といった国産材も扱っています。

ソリウッドの相模湖工房

また、取引している宮崎椅子製作所さんとisu-worksの山上木工さんも国内に自社工房を持っていて、そこで生産された椅子をお客様にお届けしています。実質的には、今回の「国産家具」に認定される家具と同等の条件のもとで作られていると考えています。ですので、安心してご注文頂きたいと思います。

日本家具産業会さんが目指す「安全」「安心」「環境」に配慮した家具を提供したいという思いにも共感できます。ですが、私個人の意識としては、安全であることは当然であり、小規模な家具工房としては大手の家具メーカーでは対応出来ない細かな対応でお客様のニーズに答えていくことが鍵になると思っています。

賢木@吉祥寺

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest