2014.06.01

テーブルの強度は脚の太さと脚の付け方が重要

無垢テーブルをお探しの方とお話をしていると、テーブルの強度(揺れや天板の硬さ)を気にされている方が多いように思います。結論からいってしまうと、強度については、他のフラッシュ構造+突き板やMDF(木材の繊維質を接着剤で固めて板上にしたもの)の木質系素材を使っているものよりも無垢材を使っているものが圧倒的に強いといえます。ただ、それは重さという点で他より優れているという素材の長所でもあるといえます。テーブルの強度といった場合は、テーブルになった際にも、素材の長所を活かしきれる構造が必要ということになります。

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無垢テーブルの強度には、脚のデザイン脚の付け方が重要だと考えています。

 

細い脚のほうがスタイリッシュには見えますが、やはり強度をだすためにはある程度の太さが必要です。無垢板は先ほども記述しましたが、重みがあるので、脚がしっかりとしていないと、揺れやぐらつきの要因になります。つまり、頭が重すぎにならないようにしてあげなければいけません。ソリウッドの場合、W1500×D850の天板の場合、揺れが少なく強度の問題がない、見た目がスッキリしているという2つの条件をクリアするギリギリのラインは60mm→40mmのテーパー脚だと考えています。ですが、このテーパー脚をただ単に4隅につけると、少し揺れるのが気になります。そのため、

 

斜めにころがして、踏ん張りがきくように脚を斜めに付ける。

脚と脚の間に幕板をつけて揺れないように補強する

という工夫をして挙げます。上記に挙げた2つの工夫の前者を取り入れたのが、TypeTの斜めテーパー4本脚です。

斜めテーパー4本脚

後者の実践例がType MTの幕板テーパー4本脚です。下の写真を見て頂くと、天板の短手の下に板があるのがわかると思います。この板が幕板です。少し余談になりますが、長手方向にも幕板があったほうが強度がでるのでは?と思われる方がいるまずです。それはそれで正解です。ただし、幕板があることでマイナスとなる部分があります。幕板が邪魔に脚が組めなかったり、椅子の肘掛けが天板の下にはいっていかないといったデメリットが多くなってきます。そのため、ソリウッドではバランスを重視して短手だけに幕板を入れています。

幕板テーパー4本脚

ここまで読んで頂くと、Type Tにはなぜ幕板がなくていいのか?疑問が湧くのは当然です。Type Tは、脚単体のデザインは60→40(mm)のテーパー脚ですが、斜めに設置することで踏ん張りが効き、揺れにくくなっているのが特徴です。

 

ひとまず、先ほど掲げた脚のデザインについてかきました。もうひとつの懸案となる脚の付け方については、改めて書いてみようと思います。

 

賢木@吉祥寺

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