2014.04.28

オイル仕上げのウォールナット材テーブルのメンテナンス

無垢材のテーブルの仕上げは、大きく分けてオイル仕上げとウレタン塗装の2つがあります。

オイルは、自然の原料から抽出された植物性のオイルを中心に配合された環境にも人にも優しい塗料です。オイルそのものだけでなく、オイルを塗った無垢材は、自然のツヤ感がでて、ぬくもりを感じるものになります。20年ほど前から、無垢材テーブルの仕上げとして使われ始め、今では主要な仕上げのひとつとなりました。

無垢材テーブルを検討している方も、オイル仕上げの自然な質感に魅了され、興味を持った方も多いはずです。

その一方、オイルは、輪染みが出来るので、扱いが難しい、メンテナンスが大変だという情報を聞き、心配に思っている方も多いと思います。

確かに底が濡れたコップなどをしばらく置いておくと、輪染みができることがあります。ですが、このような染みや普段、使っているうちについてしまった細かな傷などはご自宅で補修することが可能です。

今日は、このメンテナンス作業を人気No1の樹種であるウォールナット材の場合でみていきます。

ウォールナット材は、こげ茶色をした北米産のクルミの木です。オイルを塗ると着色塗装では決して表現出来ない、味わい深い色味となります。その色合いが人気の要因でもあります。

無垢材の中でも色が濃い樹種なので、「染みが出来ても目立たないのでは?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

結論からいうと、ウォールナットだから目立たないということはないといえます。ウォールナット材にできる輪染みはこんな感じです。

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コップと無垢材の間に水を垂らし、底が濡れた状態で2日間置いた際に出来た輪染みです。ちょっと色が変わった輪っかの後が2つわかると思います。

この染みを直すのに必要なモノは以下の3つです。

サンドペーパー(#320)

ウェス(古くなった綿100%のTシャツで代用可)2枚

メンテナンス用オイル

使い方が複雑な電動工具などがなくても作業は可能です。

1.染み・汚れ部分とその周辺を紙やすりで研磨する

輪染みがある部分とその周辺にサンドペーパー(#320)をかけます。この時、木目に沿ってかけるようにします。木目に直交してペーパーをかけると傷になってしまうので注意してください。

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ペーパーをかけると色が変わるので不安だと思いますが、後でオイルを塗れば元に戻りますので気にしないで大丈夫です!上の写真は、別のテーブルにペーパーをかけた時のものです。ペーパーをかけると、このようにテーブルのツヤがなくなるような感じになります。

2.木屑やほこりを取り除く

とりたい染みやキズが目立たなくなるように、ペーパーで磨いたら、ウェスで木屑やほこりを取り除きます。ここで、しっかりと拭き取っておかないとオイルを塗った後に残ってしまうと仕上がりの精度がおちてしまうので手を抜かないようにしてください。

3.オイルを塗る

メンテナンス用オイルをウェスに染み込ませて、テーブルに薄く塗りこみます。大量に塗っても染み込んでいく量はさほど変わりませんので、ベタベタに塗る必要はありません。

テーブルに直接オイルを垂らして、ウェスで伸ばしていくという方法でも問題ありません。しかし、初めてオイルを塗るメンテナンスをされる方には、量の感覚がわからないと思うので、前者のウェスにオイルを染み込ませる方法をオススメします。

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4.オイルをしっかりと拭き取る

オイルを塗ると、色が濃く変わります。塗り残した部分がないように丁寧に塗ります。その後、オイルのついていないウェスで表面の余分なオイルを拭き取ります。

オイルを塗った後は、半日ほどテーブルの上にモノなどを置かずに乾かしてください。オススメは夜に塗って、そのまま一晩置いておくことです。こうすれば、朝には食事でテーブルを使えることになります。

これで、染みや細かいキズをとる作業は終りです。

少し勇気は必要ですが、失敗するような難しい作業ではないので、ぜひチャレンジしてみてください。

時間がない、やっぱりペーパーをかけるのは不安だという方は、ただオイルを塗るだけでも、テーブルをリフレッシュさせることが可能です。

その手順については、こちらのブログを参照してください。オイルを塗る作業自体は変わりません。

さあ、オイル塗装の無垢テーブルをメンテナンスしよう!

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