2014.04.22

タブ割れ。他の木とは少し割れの様子が違います。

タブノキはちょっと変わった割れ方をする木ということに気づきました。乾燥の初期で入る割れは、パックリと割れる場合が多いです。けれど、タブノキは表面からの浅い割れが木口から数多く入ります。

下の写真は2月に仕入れたきた耳つきのタブの板。先日、計測と写真撮影のために引っ張りだしてきました。

140422_2.jpg

同じ丸太から採れた2枚の板を仕入れました。幅もあって、良い板なんです。しかし……

割れが大胆に入ってしまいました。市場で下見した時には割れが入っていませんでした。それから2ヶ月ぐらいでかなりの数の割れが…

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木口から見たところです。板の真ん中に集中して割れが入っています。どんな木でも木口から割れは入りますが、タブは割れの入り方が他の木とちょっと違う気がします。パックリと割れる訳ではなく、表面に浅めの割れが無数入ります。しかも長い割れが入ります。割れというよりヒビのような感じです。

前にもタブの板を仕入れた事がありましたが、その板もこのような割れがたくさん入りました。そのタブも幅の広い板でしたが、割れを避けて使用せざるを得なかったです。

どうやらタブノキの板はこういった割れが入る木なんですね。タブノキは常緑の広葉樹です。もしかしたら、他の木と違った割れ方をするのは常緑ということが関係するかもしれませんね。

140422_3.jpg
真ん中付近に長い割れが3本入っています。他の樹種の場合は1本の大きな割れが走る感じなんですよね。やっぱりタブ割れは他とはちょっと違う気がします。

タブノキってどんな木?と思った方は過去のこのブログを読んでみてください。
植物生態学者・宮脇氏が植えているタブノキってどんな木?

簡単にまとめてみると、

〇葉を落とさない常緑広葉樹

〇アボカドの仲間

〇赤褐色をしているけど、木目の様子は同じ常緑広葉樹のクスノキに似ている。

これが、タブノキです。日本では西日本の南の方によく生えている木だそうです。東京だとあんまり見かけませんが、九州では街路樹としてよく植わっているという話を聞いた事があります。

割れてしまいましたが、今後も注意深く観察してみます。割れてしまった所は避けてハギをすれば十分に使える板になります。どう使うは今後の様子を見ながら決めていきます。

瑞木@相模湖

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