2014.04.06

耳つきチェリー材のテーブル -納品までの道のり-

今日はチェリー材の耳つき2枚はぎテーブルを納めに行ってきました。

その名が示すようにチェリー材の2枚の耳つき板のそれぞれ片方の耳をおとし、はぎ合わせた天板になります。ソリウッドの無垢テーブルにはこのように木の樹皮のカタチを残した耳つきテーブルと樹皮部分をカットしたストレートカットテーブルの2つがあります。

今日納品させて頂いたチェリー材の2枚の板は原木市で瑞木@相模湖がせりで仕入れた板を相模湖工房の乾燥機で乾燥させて使っています。原木市では、まだ十分に乾燥していない材がほとんどですので、テーブルとして使うには乾燥させることが必要不可欠です。まずはしっかりと乾燥させることに集中します。乾燥が終わるとお客様に提案が出来るよう準備を整えます。ここでの準備は、木目がわかるように荒削りをすることと大まかなテーブルのイメージ写真の作成が主です。

今回のケースでは、まずイメージが掴めるように合成写真を製作して提案しました。

提案した木裏の写真

これは木裏を上(表)にしたものです。ちょっと表現がわかりにくかもしれませんが、板には一応、表と裏があります。樹皮に近い方を「木表」、中心に近い方を「木裏」と呼びます。耳つきテーブルの場合、木表と木裏のどちらの面をテーブル天板の表にするで、カタチが変わってきます。木表を上にした場合、天板の下に向かって広がるカタチになります。耳の部分がよりはっきりと見られます。

逆に木裏を上に天板を製作した場合、下に向かって狭くなる形状になります。木口(横)からみると台形を逆さまにしたようなカタチです。

2枚はぎの耳つきテーブルの場合は、2枚の板の木表を上にしたものと、木裏を上にしたもののほかに一枚は木表が上、一枚は木裏が上になるものもあります。

それは、良くブックマッチといわれる木目が左右対称に近くなるようにはぎ合わせた天板です。瑞木@相模湖は「あじの開き」という表現を使いますが、片方が木表が上、もう片方が木裏が上というものあります。この場合、木口方向から見ると、平行四辺形のかたちになります。

チェリー材の耳つき2枚はぎテーブルに話を戻します。

当初は木裏が上バージョンを提案してお客様から木表が上のバージョンも検討したいとのご意向があったので、木表の写真も提案しました。

木表の写真

写真でもわかる通り、この板は耳が寝ているほうなので、木表を上にすると、同じ全体幅で製作すると、実効幅が15cmほど狭くなります。そのため、相談の結果、今回は木裏を上にすることで決まりました。

そして完成したのがこちら。

チェリー2枚はぎテーブル

色味も木目そろった2枚はぎテーブルとなりました。何よりお客様に気に頂けたのが良かったです。

賢木@吉祥寺

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