2014.03.25

テーブルを作りたくなる板

昨日のブログで紹介したミズメ材の耳つき4枚はぎテーブル天板を紹介しました。今日はこの天板を製作したミズメ材についてもう少し掘り下げていきます。

耳つきテーブルに使用する板の多くは材木市場で仕入れてきます。そこで買う買わないの選択をする際に、”ああ、この板でテーブルを作りたいなあ”と思う板があります。1つは、とても綺麗な板。やっぱり綺麗な木目をしている板を見ると惚れ惚れします。

もう1つは、誰も見向きもしないような板。 節・割れ・入り皮・変形などで一見すると使いにくい板でもちゃんと木取りをして処置を施せばかっこいいテーブル天板になるよう板です。

今回のミズメ材は後者の代表例です。
140325_1.jpg

これが市場で売られていた状態のミズメ材です。表面に割れ防止剤が塗られていて、さらに長い間、外に置かれていたようで紫外線の影響で退色しています。この状態で完成時の様子を想像するのはちょっと難しいですが、削れば綺麗な板になるのは分かります。写真では分かりにくいですが、大きめな割れが入っているので幅広くは使えません。それでも、計測してみると250ミリぐらいの幅は使えそうです。200ミリ幅で4枚の板が採れるならテーブルになります。

という訳で、この材を仕入れました。製材から時間が経っていたようで乾燥にはそれほど時間は掛かりませんでした。すぐに人工乾燥庫に入れましたが、大きく動くことはありませんでした。

結果
140325_2.jpg

こうなりました。

想像ではもう少しビビッドな天板になる気がしていました。しかし、実際は少し落ち着いた感じのストライプ模様になりました。幅は800−820ミリです。割れを省くためにかなりギリギリの木取りになりましたが、なんとかテーブル天板サイズを採ることができました。

瑞木@相模湖

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