2013.11.13

椅子は後ろ姿で決める

椅子の選び方については、こちらの記事でも書きました。こちらの記事では、「実際に座って座り心地を確かめてみる」「普段、よくする姿勢で座ってみる」という座り心地に関した選び方を中心に書きました。

今日は椅子のデザインに関する選び方です。

ポイントは、「椅子は後ろ姿で決める」ということです。

カタログやウェブに掲載されている椅子は、前からみた姿を映したものが多い気がします。選ぶ方も前からのデザインで選んでしまいがちです。ですが、実際の生活で使用する際に最も目にするのは、後ろ姿です。ダイニングとして使用する際は、テーブルに向かって置くことが多いです。ですから選ぶ基準も「後ろ姿」を選ぶポイントにしたほうが良いでしょう。

これは余談でもあるんですが、日本で最も有名なダイニングチェアといえる椅子にハンス・ウェグナーがデザインした「Yチェア」があります。皆さんも一度はどこかで見たことがあると思います。「Yチェア」の特徴として、座面がペーパーコード、円形上の肘掛け、Y型の背もたれといった点が挙げられます。中でも名前の由来ともなっているY字型の背もたれが最も特徴的といえます。これは私個人的な意見ですが、このY字型の背もたれは後ろから見た姿がかなり意識されていると考えています。前からみた場合は、前方にせりだす丸い肘掛けが目立ってみえます。逆に後ろからみるとY字の背もたれがすっきりと綺麗に浮かびあがっているように見えます。

ここからは、ソリウッドで扱っている椅子の前後の姿をみて頂きます。

前からの姿

これはisu-worksさんのPEGチェアを前から撮影した写真です。

そしてこちらが後ろ姿の写真です。

PEGチェアの後ろ姿

ストレートカットとHUGチェア

こちらは、ストレートカットのテーブルに円形上の背もたれが特徴的なHUGチェアの後ろ姿です。単調になりがちな後ろからのフォルムですが、HUGチェアだと丸いアームがアクセントになり空間的なあたたかさが出ているような感じになります。

もちろん、これまで述べてきたような座り心地やサイズ感も重要なポイントですが、同じような条件の椅子で悩んでしまった際の最後の決め手として後ろ姿にも注目してみてください。

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