2013.11.03

小さな家具工房がつくる小さな家具

ソリウッドは小さな家具工房です。

家具を製作する際に機械は使いますが、自動化ではありませんので人がつきっきりでいないと動かせません。仕上げには人の手で仕上げることも多々あり、大量生産はできません。でも、そうじゃないと作れない家具もあると思っていますし、そういった家具を欲しいと思う人に届けるのが我々の使命だと思っています。

具体的にいうと、耳つきはぎテーブルはその最たるものです。まずは、目の前にある板のどこを使って、どのようなカタチに仕上げるかは、人間の仕事です。サイズだけをとるには機械でも出来るかと思いますが、その板の綺麗な木目や活かさなければ平凡なテーブルになってしまう部分を嗅ぎ分け魅力を引き出すところはやはり人間の目と感覚が必要な作業です。

さらにそこからテーブルに仕上がるまでには手で耳の部分を剥がしたり、表面を磨き、オイルを刷り込むように塗ったりと手がかかります。そうして出来たテーブルの表情はどこか優しくて、触ってみたいと思わせる雰囲気がでてくると信じています。

「あると便利な小さな家具」シリーズもそんな家具だと思います。

「あると便利な小さな家具」とは、半端になった耳つきの板を使って小さな家具を製作して現品で販売する家具です。時には工房の片隅にある板を見かけた私が直感で思いついたイメージを伝えて家具職人が作ることもありますし、家具職人が即興で製作することもあります。板の大きさやインスピレーションによって、ベンチであったり、棚であったり、テーブルであったりします。何が出来るかは気分次第ともいえます。

製作するにあたって、細かなルールを設けているわけではありませんが、

・節や割れも積極的に使う

・木工の仕口をつかう

といった2点は意識しています。

節や割れはこのブログでも再三でてきていますが、木材の欠点として扱われることもあります。しかし、節のまわりの木目は綺麗なことが多いですし、手をかけてあげれば魅力に変わるところでもあります。

木工の仕口とは、木と木を接合する際に使う伝統的な技術です。仕口はしっかりと接合する実用面だけでなく、美しく見せる技術でもあります。有名なものとしては、臍組み(ほぞぐみ)や雇い核(やといざね)はぎ等ですが、調べると非常に沢山の仕口が出てきます。その全部を使うことは到底できませんが、木工らしく仕上げていこうと思っています。

シリーズの第1段は、カバ材の耳つき板で小さなベンチを作りました。こちらのベンチはダイニングテーブルをお買い上げ頂いたお客様に気にいって頂き、お買い上げ頂きました。

あると便利な小さな家具

そして第二弾が吉祥寺ショールームにやってきました。

あると便利な小さな家具

カバ材とニレ材の2つのベンチです。前作と比べさらに小さいサイズです。座面の大きさがW350×D230程度ですが、大人の方でも腰掛けることができます。こんな感じに。

カバ材ベンチに座ってみた

使い方としては、

・玄関先においておき、靴をはく際にちょっと腰掛ける

・普段は、飾り棚として小物を飾っておく台として、来客があった際は椅子として使う

・電球を替えたり、高いものをとったりする台に使う

といった感じでしょうか?やっぱりあると便利ですね。

外見としては、お風呂場で使う昔懐かしの椅子に見えなくもないですが、オイル仕上げですので水がかかる場所で使うには難しいです。

こちらのベンチの価格は、¥23,100(消費税5%)になります。オーダーでご注文頂いた場合にはこの価格では製作できないお買い得価格です。1家に1台とはいわず、2台、3台あってもあっても便利に使える家具だと思います。

賢木@吉祥寺

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