2013.10.24

無垢材が反らないなら、商品化したいもの

昨日のブログでは、木材の弱点を克服し、かつメリットがでる新素材が開発されたら、木製テーブルにとってかわるというような話を書きました。その続きというわけではないのですが、新素材ではなく、木材の欠点を補うような技術が開発されれば、多くの方に受け入れて頂ける商品ができるのにと思うことがあります。

それは「こたつ」です。

毎年のように、無垢材天板のこたつを作ることが出来ますか?とお客様から問い合わせがあります。無垢材天板の場合、どこかの面や一部分に熱や風があたってしまうと天板が反りやすくなります。こたつは天板の下側に熱ヒーターがつけられますので、天板裏だけが暖まってしまいます。そのため、現状ではヒーターで暖められる前提でのこたつ天板は残念ながらお断りしています。

通常のテーブルの天板では、天板裏に金属や木製の反り止めをつけることで十分な対策が可能です。ですが、さきほど述べたような特別な環境にさらされるこたつ天板の場合は、これだけでは不十分と考えます。作り手側からすると、恐ろしくてとてもお客様には薦められません。

他には、框扉のように無垢材で枠を作り、そのなかに鏡板のような板を挟む方法なども考えられますが、そのうちにづれたりし、テーブルとしての機能が低下する恐れがあります。小さいサイズではこれで事足りることもありますが、テーブル天板のようなサイズには構造的に困難なことがあります。現状では、積極的に採用したい方法ではないと考えています。

この理由により、一般的にはこたつ天板には反りにくい合板が使用されることが多いです。今後、木自体に反りがでないようにする技術が開発されるようですと、ぜひ、無垢材のこたつ天板にチャレンジしたいなと思います。

賢木@吉祥寺

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