2013.10.20

経年変化と面取り

以下の2枚の写真は、最近納品させて頂いたチェリー材のダイニングテーブルを納品時に撮影させて頂いたものです。

チェリー材テーブルA

A:Y様宅に納品したチェリー材ダイニングテーブル

S様チェリー材テーブルB

B:S様宅に納品したチェリー材ダイニングテーブル

どちらも天板サイズがW1500×D850で、脚のデザインが斜めテーパー4本脚(TypeT)のダイニングテーブルです。ですが、ちょっと印象が違うと思いませんか??

今日はこの2台のテーブルのちょっとした違いを説明しつつ、チェリー材の特徴およびテーブルの細かい仕様について話をしたいと思います。

まず上記2枚の写真を比べると天板の色味が少し違うと感じます。

実は1枚目のテーブルは、天板を作ってからしばらくショールームに展示していたものをリフレッシュさせて納めたものです。そのため、チェリー材の特徴である経年変化により、濃い色になりつつある状態です。

チェリー材は、家具などに使われる広葉樹の中でも経年変化による変貌が大きい材です。完成当初は、淡いピンクがかった褐色ですが、だんだん色が濃くなり艶やかなオレンジがかった茶褐色なっていきます。経年変化とかきましたが、実際は半年ぐらいで色が濃くなります。ある程度色濃くなってからは、濃くなるペースは落ち着きます。

Bの写真は、製作してすぐに納品したため、まだ色濃くなる前です。これから1年ぐらい経つと床の色に溶け込むような感じになると思います。

次に天板の角に注目してください。Aに比べてBのほうが柔らかい印象になるかと思います。これは角の面取りの寸法の違いによるものです。

面取りとは、角を削り角面や丸面などの形状に加工することです。角をそのままにすると尖っているため、触ると痛みを感じます。そのため、丸みをつけて和らげます。Aの写真は、ソリウッドでつくるテーブルの標準仕様になります。四角い全体のプロポーションを崩さず、肌触りも柔らかいように設定しています。

Bの写真は標準仕様よりさらに丸みをつけた特注仕様です。天板もそうですが、脚の面取りも通常使用より多くとっています。配達する際に持ったところ、いつもよりスルスルとした触り心地に感じました。図面上では、数ミリの違いですが、実物の印象や肌触りは結構変わってきます。

細かいところですが、気にしてみると気になる部分かもしれません。そんな問題もオーダー注文することで解決可能です。ご希望の方は、ご相談ください。

賢木@吉祥寺

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest