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家具屋で働く双子のブログ
ソリウッドが耳つきテーブルにこだわる理由
ソリウッドが販売している無垢材テーブルは大きく分けると2種類あります。耳が付いているテーブルか耳が付いていないテーブルです。
耳がついているテーブルは
こんな感じです。
一方、耳がついていないテーブルは
こんな感じです。
ソリウッドでは、
耳がついているテーブルを耳つきテーブル
耳がついていないテーブルをストレートカットテーブル、
と呼んでいます。
一般的に売られている木のテーブルは耳がついていないテーブルがほとんどですよね。大抵のテーブルは長方形や正方形をしています。
人間の耳以外に、耳と聞いてパッと思いつくのは「パンの耳」ではないでしょうか。食パンも耳つきと耳つきじゃないのと2種類ありますよね。外側のこんがり焼けた部分を耳と呼んでいます。で、耳つきの食パンを作るにはどうしたらいいかと言うと、こんがり焼けた部分をカットしますよね。食パン自体は耳つきなんだけど、サンドイッチにしたりする場合は耳がない方が作りやすいし、食べやすいから切ってしまえということで生まれたのが耳つきじゃない食パンですよね。
では、テーブルの耳ってなんなのか?
我々が耳と呼んでいる部分は、樹皮がついていた部分のことです。生えている木には樹皮がついています。皆さんが立っている木の幹を見ている場合、見えているのは樹皮です。黒っぽくてゴツゴツしている印象があると思います。でも、木はこの樹皮が内側まで続いている訳ではないんですね。樹皮の内側には木部と呼ばれる部分があります。家具として使われているのはこの木部です。普通、我々が使っている木は、この木部の事ですよね。
耳つきテーブルというのは、樹皮がついていた部分を残して製作したテーブルのことです。
(樹皮その物は、木部から剥がれてしまう部分なので樹皮をつけたまま家具にすることはありません。また、樹皮をつけたままにしておくと虫がついてしまうので、伐採された木の樹皮はすぐに剥いてしまった方がいいです。)
ということは、本来無垢材のテーブルには耳がついているはずなんですね。樹皮がついていなかった木なんていうのは存在しないわけですから。
このブログを読んでいる方なら、1枚板テーブルという言葉を聞いた事があると思います。その名の通り、1枚の板だけを天板として使用しているテーブルのことです。
通常1枚板テーブルは耳つきで製作することがほとんどです。なぜだと思いますか。
一つは、そのままテーブルになる大きさなんだからわざわざカットする必要がないってことです。「サンドイッチにしないならわざわざパンの耳をカットしなくてもいいよね。」と同じ発想です。ただ、これは消極的な理由です。
もう一つは、これは1枚板のテーブルなんだぞということを分かりやすくするためではないでしょうか。こちらが積極的な理由だと思います。
何百年と掛けて1枚でテーブルになるぐらいの幅に成長した木なんだよということが誰が見てもわかるために耳つきにして自然のカタチを残していると考えられます。スパッと長方形に切られていると1枚板のテーブルだと分かりにくい…。せっかく高価で貴重なテーブルが他のテーブルと一緒に見られてしまうのは、癪だなと。
そんな理由で1枚板テーブルは耳つきで製作されているんじゃないかと思っています。つまり、他のテーブルと一線を画くするために耳をつけたままにするという事です。
ならば、他と区別するために耳を積極的に使うというのもいいでしょう。
ではなにと区別するか。ひと目で無垢材とわかる目印になります。
無垢材を使ったテーブルは化粧合板を使ったテーブルに比べると高価です。
しかし、無垢材テーブルと化粧合板のテーブルを見分けられる人は意外と少ないのではないでしょうか。
一番簡単に見分けるポイントは木口があるかどうか。木口とは年輪部分の断面です。化粧合板のテーブルにはこの木口がありません。中の芯材を隠す為に薄い無垢材を貼っていたり、木目が印刷されたテープが貼られています。芯材を隠すために薄く切った木口を貼るなんてことはしないので、年輪の断面があるかないかで区別できます。
でも、わざわざ四方を見渡して年輪の断面があるから、これは無垢材テーブルだなんて結論つけなくても、耳があれば遠くからだってわかります。耳つきのテーブルは100%
無垢材のテーブルです。これは絶対です。耳つきの化粧合板のテーブルなんてこの世に存在しないですから。
つまり、耳つきのテーブルは無垢材でしか作ることのできないカタチなのです。
と言うことはなにも1枚板テーブルではなくても、どんどんと耳つきのテーブルを作ればいいんじゃないかなという思いで、ソリウッドは耳つき2枚はぎテーブル、耳つき3枚はぎテーブル、耳つき多数枚はぎテーブルと商品化しています。
無垢材にこだわるソリウッドは、耳つきテーブルにもこだわります。
理由はひとつ。無垢材でしか表現できないカタチだからです。
瑞木@相模湖
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