2018.09.08

無垢材家具は製作上の注意点が多いので専門店で購入するのが安心です。【No.2400】

ソリウッドは無垢材にこだわった家具を製造販売しています。無垢材という言葉は普通の人には馴染みの少ない言葉かもしれません。一般的な人の言葉では”木の家具”ということになるかもしれません。ただ、単純に”木の家具”だと無垢材以外の素材も含んだ意味合いになってしまいます。

無垢材は”木”そのものということです。無垢とは混じり気がないことを意味する言葉です。でも意外と無垢という言葉を使う素材って少ないのかもしれません。

木製家具は無垢材以外の素材が使われることも多いです。数からすれば圧倒的に無垢材以外の木質素材が使われている家具の方が多いです。では無垢材以外の木質素材とはどんなものでしょうか?

皆さんがよく知っている素材にベニヤがあります。ベニヤあるいはベニヤ板と呼んでいます。日本語だと合板ですね。日本語でのベニヤ、ベニヤ板は英語にするとPlywood。英語におけるveneerは日本語だと単板(突き板)になります。ベニヤ板は薄い板は重ね合わせています。重ね合せる際に繊維方向を互い違いにしています。繊維方向を互い違いにして重ねることで反りを防いでいます。

化粧合板という言葉もよく目にします。化粧合板はベニヤ板の上に突き板(ツキイタ)が張られています。こうすることで中身はベニヤ板だけど外側に張られている板のように見えます。無垢材と化粧合板を見分けるのには木口を見れば一発で分かります。無垢材の場合は木口部分に年輪が見えます。小学生で年輪については習うはずなので、みなさん一度は年輪というものを見たことがあるはずです。無垢材は木をそのまま使っているので横断面(木口)には必ず年輪が現れます。年輪がはっきりとわからない木であっても他の断面とは様子の違う断面になっているはずです。一方、化粧合板が使われている家具では横断面であるはずの箇所も縦断面と同じような木目になっているはずです。化粧合板の場合は断面を見ると張り合わせてあるのが一目瞭然です。当然木目もないので見た目で不自然です。なので、そこに薄い木材や木目調のプリントがしてあるテープが貼られます。しかし、年輪に見えるような木目になっているテープはないので他の断面と同様な木目に見えるのです。

無垢材は木をそのまま利用しているので木の性質がもろに現れます。無垢材家具において注意しなければいけない木の性質は、伸びたり縮んだりすることです。えっ?と思うかもしれませんが、木は間違いなく伸縮しています。でも、伸縮する方向は決まっています。縦方向に伸縮することはないです。横方向に伸縮します。要するに幅が狭くなったり、広くなったりするのです。伸縮は湿度や気温の変化に応じておきます。湿度が高くなると木は水分を含んで伸びます。空気が乾燥すると木は縮みます。具体的には湿度が高い梅雨の時期は伸びて、空気が乾燥する冬になると縮みます。こうした変化が少なくなるように木材は乾燥させてから使用していますが、いくら乾燥させてもこの動きは完全に止めることはできません。なので、伸縮は必ず起きるものとして扱う必要があります。

伸縮が起きても不都合がなるべく出ないように無垢材家具は作る必要があります。ソリウッドのテーブルは天板の裏に反り止めや脚取り付けのプレートが埋め込んであります。
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こうしたプレート類は幅方向にある程度の隙間を取っています。隙間がない方がピッタリと嵌って見た目は良いかもしれません。しかし、板が縮んだ場合はぎゅうぎゅうになってかえって悪影響を及ぼすことがあります。無垢材の扱いに慣れていないとこうした余裕をつけないで製作してしまいがちです。実際に販売されている無垢材家具でも隙間が取られていないものも見かけます。何も問題が起きない場合もありますが、ソリウッドではそうしたリスクを避けるために隙間を設けています。というわけで無垢材家具は無垢材にこだわった専門店で購入するのがリスクが低いはずです。

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