2018.07.24

見た目も性能も素晴らしい堀商店の鍵やドアノブ。【No.2354】

先日納品したチェリー材のドアには様々な金具が使われています。ドアの場合は本体そのものより金具の方が実は重要かもしれません。ドアに使われる金具は蝶番と鍵とノブ(レバーハンドル)などです。以前にブログエントリーで蝶番が重要という話を書きました。

ドアは蝶番が大事。【No.2237】

蝶番に関しては様々なメーカーからいろいろなものが発売されています。蝶番自体が目立たないように隠すことが出来るものや調整機能が付いたものなど色々と進化しています。今回使用したのはオーソドックスな平蝶番です。平蝶番は四角い形をしているので彫り込みがやりやすいなどのメリットがあります。隠れる蝶番などは彫り込みの形状が複雑だったりするので慣れないものは苦戦する可能性もあります。

鍵は堀商店のものを使用しました。鍵のシェア率が高いのは美和ロックです。MIWAと書かれた鍵を使用している人はたくさんいると思います。リクシルやYKK APといったドアメーカーのドアにも美和ロックの鍵が使われています。続いてシェア率が高いのはGOALです。以前住んでいた家の鍵はGOALでした。この二つのメーカーのものが大半を占めています。なので堀商店の鍵は採用数は少ないものの老舗鍵メーカーとして高い信頼があるメーカーです。鍵やシリンダーにはHORIと書かれています。

堀商店の鍵は形状からして他のメーカーと違います。完全に独自路線を走っています。
180724_1.jpg
鍵穴が丸いです。普通の鍵は平べったいですよね。でも堀商店の鍵は丸いんです。トライデントシリンダーといってピッキングが難しい構造のシリンダーになっています。堀商店にも平べったい鍵もありますが、今はこのトライデントシリンダーが主流になっています。鍵が丸い形状をしているので、鍵の複製もしにくくなっています。(一般の鍵を複製してくれるお店では複製が困難というデメリットもありますが…)

180724_2.jpg
当然、鍵も丸いです。

堀商店のドアノブやレバーハンドルには黄銅(真鍮)仕上げがラインナップされています。初めは金ピカですが、使用しているといい感じにくすんでくるのが真鍮の魅力です。もちろんまた磨けば金ピカになります。素材の特徴を活かして熟成していく感じは木に似ていています。

180724_3.jpg
チェリー材と真鍮の組み合わせがいい感じです。ともに経年変化で色が変わっていく素材です。そういう意味でもチェリー材と真鍮は良いコンビなのかもしれません。ドアノブは堀商店のPRDです。スタンダードな形で大きさも少し小ぶりで可愛らしい感じです。最近では真鍮のドアノブもなかなか売られていなくてだんだんと貴重な存在になっています。カチャカチャと動き感じもスムーズで気持ちいいです。

堀商店の鍵やドアノブの仕上げにはいくつかの種類があります。黄銅(堀商店のカタログにはこう表記されていますが真鍮のことです。)の他にもフェロネリといって鍛鉄風の形状で黒い仕上げも雰囲気があって良いです。
180724_4.jpg
茶色系のオールドブロンズという仕上げも綺麗な色をしています。茶色なので一番使い勝手がいいかもしれません。木との相性も良さそうです。ステンレスのシルバー系もいいですが、個人的には木との相性はブロンズ系の方がいいかなと感じています。

最近の鍵はどのメーカーであっても防犯性が高くなっていて、ピッキング被害を受けにくくなっています。そんな中で独自な形状をした堀商店の鍵はよりそうした被害を受けにくいようです。また、シェア率があまり高くない点も防犯上はメリットがあります。広く普及しているものに対して対策を練るのが一般的ですからね。あまり見かけない鍵に対して対策を練るより広く普及しているものに対策を練るのが泥棒にもメリットがありますから。

堀商店の鍵は見た目も防犯性も間違いないものに仕上がっています。ただ、価格は高いです。普及しているメーカーに比べてしまうと「むむ…」となります。が、毎日触れるものですのでデザインや色などは重要ですよね。

180128_profil.jpg

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest