2018.05.27

ナラ材の椅子【No.2296】

無垢材の椅子はテーブル同様、樹種を選べるものが多いです。ソリウッドで取り扱いのある3つの椅子ブランドでも選べる樹種の数に違いはあるもののすべての椅子で複数の樹種の選択肢があります。選べる樹種が最も多いのが宮崎椅子製作所さんで、ブナ、メープル、ホワイトアッシュ、レッドオーク、ケヤキ、チェリー、ナラ、ウォールナット材の中から好きなものを選択することが可能です。このなかで椅子の樹種としては珍しいのがケヤキ材です。ケヤキ材は幅の広い大きな板のイメージが強く1枚板のテーブルなどに使われています。最近では流通も少なく、無垢材家具としてメジャーな樹種ではなくなってしまった感がありますが、オレンジがかった独特の色味と綺麗な木目が好きという方は少なくないと思います。椅子になると、はっきりした木目も嫌味な感じはしなく、いい感じになります。ソリウッドの吉祥寺ショップにはケヤキ材のpepeアームチェアの展示があります。

北海道津別町にある山上木工さんが製作するISU-WORKSは、椅子によって選べる樹種が若干異なります。ですが、ウォールナット材、チェリー材、ナラ材のメジャーどころはおさえてあります。もう一つの椅子ブランドいのうえアソシエーツのAWAZAチェアは吉祥寺ショップに展示しているLDチェアとLDR(回転椅子)チェアはウォールナット材、ナラ材、チェリー材の3種類から、MA01チェアはウォールナット材、ナラ材の2種からお選び頂けます。

今日はソリウッドで扱いのある椅子全部で選択ができるナラ材にスポットをあて、ナラ材の椅子を紹介したいと思います。ナラ材は無垢材家具のなかでもメジャーで古くから多くの家具に使われてきました。国内では北海道産のミズナラが有名ですが、現在ではほとんど流通することがなく、ロシアや中国からの輸入材になります。また、最近ではヨーロッパなどからも輸入していることもあるようです。ナラ材と同類の樹種になりますが、北米からの輸入材でオーク材というのもよく見かけます。ナラを英語に訳すとoak(オーク)となります。日本やロシア・中国産のものはナラ材、北米・ヨーロッパからのものはオーク材と表記されることが多いようです。

ナラ材は淡い茶褐色で、木と聞くと多くの方が想像するであろう色味かと思います。色味に主張がそこまでないので、コーディネートしやすはピカイチだと思います。座面などのファブリックを選択できるケースも多いですが、色の組み合わせは悩む点でもあります。その点ナラ材はどんな色味でも、違和感ないケースが多く、そういった点でも選択しやすい材だと考えます。ナラ材は堅くて、比較的重たい樹種です。そのぶん、安定感はありますが、椅子のデザインによっては重く感じるものをあります。

最後にナラ材とファブリックの組み合わせ例を紹介します。

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こちらは宮崎椅子製作所のHAKUチェアです。ナラ材とHoLLY1plain-04という布との組み合わせです。こちらの布地はワインレッドのドットが特徴的ですが、ナラ材の褐色とマッチしていて良い雰囲気に仕上がっています。

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AWAZA MA01チェアに淡いグレーの布地を貼ったものです。ナラ材は淡い色味でもそつなくこなします。明るい印象で可愛らしさも出ているかと思います。あまり布地の色が主張しないようにしたい場合、このようなグレーを持ってくると良いかなと思います。

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もちろん、濃い色味でも大丈夫です。こちらはMAGチェア(ISU-WORKS)に黒いレザーを組み合わせたものです。木部と座面の色味にコントラストがついていますが、そのほうがシャキッとした印象になります。

いかがでしょうか?ナラ材の万能さがわかって頂けたでしょうか?

ここで紹介した他にも赤や青など鮮やかなもので案外しっくりときます。張り地の色味をはっきりとした色味にしたい場合はナラ材と組み合わせると少し落ち着いた感じになるでしょう。色味がチャレンジングだと感じたら、木部をナラ材にしてみるのもオススメです。

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