2018.04.07

間伐が終わった高尾の森を見てきました。【No.2246】

先日、30年ほど前にソリウッドで植林をした高尾の森を見てきました。高尾山の近くにある一角に杉や檜を植えたものです。植林をした当時の事を私もかすかに記憶をしています。何もない斜面に木を植えている様子と下の川でサワガニを取って遊んだ覚えがあります。2011年の7月にもその場所を訪れています。その時の段階で何もなかった斜面に植えた木々は大きく成長していて、森になっていました。しかし、手入れはされておらず野放しの状態で森林としては良くない状態でした。

2011年から「高尾グリーン倶楽部」の皆さまによって間伐作業などをして頂き管理が行き届いた森へと生まれ変わりました。6年半ぶりに訪れたその場所は、すっかりと様子が変わっていてとても良い森になっていました。

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これが2011年の状態です。木が密集していて暗い森になっていました。下草も生え放題で森に入るのも大変な状況でした。斜度もそれなりにあって登るのも結構大変でした。しかし、木は確実に成長していて何もなかった場所が森になっているのにびっくりしました。

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そしてこれが間伐や整備が進んだ今の状態です。全体的に森の中が明るくなって1本1本の木に太陽の光が当たるようになっています。森の斜面に道も作られていてとても歩きやすくなっていました。斜面の下の方に杉、上の方に檜を植林したのですが、檜はあまり成長がよくないようです。檜の周りにカシやシイなどの常緑樹が生えてきていて大きく成長して、檜の上に葉を広げて檜の成長を妨げてしまっていたようです。陽が当たらなくなった檜は枯れてしまっていました。結構な本数の檜が枯れてしまったようです。

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カシなどの常緑広葉樹はこのように複数の幹が伸びています。一箇所に複数の幹が成長するのであっという間に暗い森になってしまうんですね。ただ針葉樹だけの森にはしたくないのでこのように密集して生えている広葉樹も1本ほど残して伐採して明るさをキープしてもらっています。

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端の方にはケヤキも植えてありました。このあたりが30年ほど前に植えたケヤキです。ちゃんと成長して結構な本数が残っています。でも、30年経って、これほどの大きさです。広葉樹はやはり成長するのに時間が掛かります。森全体が明るくなったため、もう少し成長が早くなるかもしれませんが…

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杉は順調に成長している木が多かったです。間伐も適度にされて光が入るようになっています。人の手が入ると本当に綺麗になります。

森の中にはヤマザクラの木もありました。ちょうど花が咲いている季節だったので目立っていました。この時期に森を眺めていると所々にサクラなどの花が咲いているのが綺麗です。公園などでたくさん植えられているソメイヨシノの花も素晴らしいですが、山にポツンと咲いているヤマザクラの花も良いですよね。とても好きです。

常緑樹の深い緑と、落葉樹の新緑と白やピンクの花々。この時期の森はとても綺麗です。

今回、森に入って説明を聞いて改めて木はすごいな思いました。日本の気候では放っておくとカシやシイなどの常緑樹の森になるという話を聞いたことがありました。実際にカシやシイの成長具合を見ると本当にそうなんだというのがよく分かりました。我々は普段から木材を使用していますが、立っている木に関しは知識はそれほど持っていません。森に入って管理している人の話を聞くのはとても面白かったです。とても良い勉強になりました。機会があれば私も森に入って少しお手伝いしたいと思います。

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