2018.04.05

ナラ材は耳つきが難しいけど、代わりにタモ・クリなどが・・【No.2244】

ソリウッドでは、ストレートカットテーブルの定番としてウォールナット、チェリー、メープル、ナラ、タモ、クルミの6種類を用意しています。このブログでも何度も書いていますが、これらの樹種はある程度、材の堅さはあるので、傷がつきにくい、つきやすいというのは大差なく、傷がつくときはどの材でもつくといった感じです。これが杉やヒノキなどの針葉樹だと話が違ってきますが、広葉樹であればある程度の堅さはあります。これらの樹種で人気の樹種は?と聞かれると、最近は、チェリー材やウォールナット材といった北米産の色味が比較的濃い樹種ということになります。しっかりと調べたわけではありませんが、ストレートカットテーブルのご注文の半分程度はこのウォールナットとチェリーでのご注文かなという気がしています。色味が薄いものでいると、ナラ材が根強い人気者となります。ナラは少し前だと、値段も安く入手もしやすかったので、かなり流通していてオーソドックスな樹種として人気がありました。現在では、1、2番人気の座は渡してしまいましたが、割合では上位にくる感じはキープしています。

ソリウッドでは、ストレートカットテーブルの他に耳つきテーブルと呼ばれる、木の樹皮のカタチをそのまま残した板が両端にくるテーブルも製作をしています。こちらも、いろんな樹種で製作しますが、定番といった樹種が決まっているわけではありません。ただ、大体上記ストレートカットテーブルと似たような樹種とそれ以外というラインナップになっていることが多いです。ウォールナットやチェリー材は耳つきテーブルでも人気があります。問題はナラ材です。ナラ材は白太とよばれる淡い白褐色の部分がふけやすく、耳を良い状態でキープするのが難しい材です。ですので、近年ではナラ材の耳つきテーブルはほとんど製作できていません。ナラ材以外の白太は色が違う程度でそこまで弱点はないのですが、ナラ材は他の樹種より注意をする必要があります。今のところ、白太混みのナラ材耳つきテーブルを作る予定がありません。

ナラ材は材の質としては非常に堅く、木目もはっきりしていて、木らしい感じのする木だと私は考えています。見慣れた感じにはなりますが、その分、椅子や他の家具との相性が良かったり、樹種が違うコーディネートをしたい場合などに選びやすいと感じます。ただ、前述したように、耳つきのテーブルを製作できる板があまりないので、ナラ材のような感じの耳つきテーブルが欲しいといった場合は、他の樹種を考える必要があります。その第一候補はタモ材です。ナラ材とタモ材は一見すると区別がつかないという方もいらっしゃると思いますが、多くの板を見ているうちに違いははっきりわかるようになります。

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木目の感じでいうと、タモ材のほうが色が若干明るく、木目もやや大味な印象になります。ナラ材のほうが詰まって感じがします。

次に候補となるのがクリ材です。クリは昔から家具には使われている樹種ではありますが、メジャーなものではなく、ある程度厚みがあって幅の広い板の流通量は定番の樹種と比べると少ないです。ソリウッドでもストレートカットテーブルを製作することはありませんが、耳つきテーブルにちょうど良い板があれば仕入れをしています。

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こちらが過去に製作したクリ材の耳つきテーブルです。ナラ材と同じかというとそんなことはないのですが、雰囲気は似ていると思います。実際天板はクリ材を使う場合も、脚に適した材があまりないので、脚はナラ材で製作することが多いです。その場合も違和感もほとんどありません。また、クリ材で製作された椅子も少ないので、同じような樹種で合わせるとなると数も多いナラ材の椅子が最適かなと思います。

吉祥寺ショップには注文で製作する耳つきテーブル(2枚はぎ)が1セット、現品で販売する耳つきテーブル(4枚はぎ)が1台展示されています。ナラ材のような雰囲気で耳つきテーブルを探している方はぜひご覧いただければと思います。

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