2018.03.26

薄めの耳つきテーブル。【No.2234】

東京の方はかなり桜が咲いているようですが、相模湖工房近辺は今日の午後くらいからようやく咲き始めた様子です。朝はまだ寒くて自転車通勤時は手袋しています。朝通った時には咲いてなかった桜が帰りには咲いていたので今日はかなり暖かかったんですね。景色も華やかになってきて通勤時の楽しみが増えてきました。

年末から3月にかけてテーブルの注文を多く頂いています。現在そちらの製作を進めているところです。オイル塗装をしたテーブル天板や脚を乾燥させている事務所の一角にもたくさんの天板や脚が並んでいます。こうした注文品の他に現品販売をするためのテーブルの製作も進めています。うまくいくと4月の頭には数台の現品販売のテーブルを吉祥寺ショップに並べることができそうです。お楽しみに。

現品販売のテーブルは少し冒険的な要素が入っているテーブルもあります。受注して製作して作るテーブルの場合、お客様のイメージは吉祥寺ショップに展示してあるテーブルだと思います。なので、それに近くなるようになるべく均一な木目に仕上がるように心掛けています。でも、現品販売するテーブルの場合は実物を見てお客様が買う、買わないを判断するので、少し冒険的な要素を含めて製作しても平気なわけです。ちょっと大胆な木目の使い方だったり、ウォールナット材の場合は少し白太を交えて作ったり、新しい脚の形にチャレンジしたりと… 

そんな中に薄めの耳つきテーブルというのもあります。ソリウッドで耳つきテーブルを製作する場合は40~50mmくらいの厚みで製作することが多かったです。ある程度幅の広い板が採れる場合は厚めに製材することが多いからです。こうした板は50~60mmの間で製材されることが多いです。もちろん丸太で購入して製材すれば、こちらの指定する厚みで製材することは可能です。でも、すでに製材されている板を仕入れることが多いので自ずと、板厚は決まってきてしまいます。

しかし、今のインテリアの流れは大きい、重い、厚い、太いよりも小さい、軽い、薄い、細いというのが好まれる傾向にあります。こうした傾向に伴って、ソリウッドでテーブルを注文されるお客様でもなるべく薄く、なるべく軽くといったオーダーをする方が増えています。なのでそうした流れにマッチするために薄めの耳つきテーブルも製作しようじゃないかという考えです。

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吉祥寺ショップに展示してある現品販売のテーブルでも薄めの耳つきテーブルがあります。クルミ、ブナの現品販売耳つきテーブルは厚みが28mmです。もう一つシラカバの耳つきテーブルは厚みが30mmです。ソリウッドで製作しているテーブルでは28mmが一番薄いです。28mmと30mmの天板がありますが、これは使う板の厚みによって違います。基本的に日本で製材されている板は厚みが27mm、34mmのものが多いです。34mmの板を削って28mmに仕上げています。北米産の木材は海外で製材されることが多いです。そのため基準がインチです。mmに直すと約25mm、38mm、50mmという厚みで製材されています。約38mmの板を削って30mmに仕上げることが多いです。

乾燥を終えた板は反ったり、捻れたりしています。そういうのを削って水平にしていきます。その削り分が必要になります。なので反りや捻れが多い板は想定している厚みではあがらないこともあります。中には45mmだったのに30mmにしか仕上がらなかったというケースもあります。製作するテーブルサイズや板幅によっても仕上がる厚みは変わってきます。

というわけで、ソリウッドでは薄めの耳つきテーブルもどんどん製作して現品販売で販売していこうと考えています。なかなか薄めの耳つきテーブル用の板が手に入りにくい状況はあります。でも、色々と試しながら販売していきます。

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