2018.03.01

メジャーではないけど、オススメのカバ材【No.2209】

木を扱う仕事をしていて、一般の人よりは色々な木の種類の材木を見てきていますが、気になっている樹種があります。それはカバ材です。このブログでも何度か登場していますし、実際にカバ材のテーブルやデスクを納めたことも多々あります。ですが、家具に使われる木の種類としてはあまり聞かないものであることは事実だと思います。現在では、不動の人気を誇るブラックウォールナットや昔から家具に使われているナラ材やタモ材など知名度の高い樹種も多く、その中でテーブルなどを選択されている方も多いと思います。知名度こそ低いですが、材質は硬くて強く、加工性にも優れていて先ほど挙げた樹種に比べても劣るというところはありません。また、乾燥中の反りなども出来にくく、製作する側としても扱いやすい材です。個人的にはダイニングテーブルにはもってこいの素材だと思います。

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カバ材で制作した耳つきテーブルの納品事例です。ウォールナット材やチェリー材と比べると、辺材の白っぽい部分が広いのがわかっていただけると思います。写真ではなかなか伝わりませんが、カバ材をオイルで仕上げるとしっとりスベスベに仕上がります。肌さわりの良さもカバ材推しのポイントの一つです。

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こちらもカバ材の耳つきテーブルの事例です。黒く着色塗装した脚と合わせて少しモダンな印象に仕上がっています。

カバ材は、カバノキ科に属している木の一般名称になります。カバと表記すると、動物のカバがすぐに思い出されてしまうかと思いますが、もちろん、動物のカバとは関係がありません。カバは漢字で書くと「樺」となり、こちらの漢字の方がピンとくる方が多いように思います。実際には、マカバ、ウダイカンバ、メジロカバ、シラカバといった感じの具体的な名称があります。日本で最も知名度があるのは、白樺(シラカバ)でしょう。街路樹としても植えられていることもありますし、森の風景写真なんかでも白樺の森が登場して綺麗な風景を構成する1要素としての立場を確立しているような気もします。白樺については、北海道を中心に伐採され製材されることもあるようですが、大きく成長する種類ではないので、パルプやチップになるものが多いようです。もちろん、家具に使えるものもあり、ソリウッドでも北海道下川町でとれたシラカバ材を使って耳つきテーブルを製作しました。こちらの耳つきテーブルは吉祥寺ショップで現品販売をしています。

シラカバ材はその名の通り、製材しても白っぽい色味をしています。他のカバ材は、木の樹皮に近い部分は白っぽい色味になりますが、中心部分はやや赤みのある茶褐色になることが多いです。白と茶の色の境ははっきりとしているので、特徴的な模様の天板になることが多いです。シラカバ材ではそれがないので、全体的に白っぽい耳つきテーブルが欲しいということであれば、シラカバ材はオススメ出来ます。

ソリウッドで製作するカバ材の家具ではほとんどが雑カバと呼ばれるカバ材で、先に挙げたメジロカバなどは具体的な名称でなく、カバ材と表記されることが多く、ソリウッドでも単純にカバ材とだけ表示しています。カバ材は種類も豊富で、製材された板をみただけでは細かい樹種がわかりませんが、木目が細かく中心部と辺材部の色が明確に違うという特徴は共通しているものが多いです。

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こちらは現在吉祥寺ショップで現品販売をしているカバ材のデスクです(販売はデスクのみで、パソコンや椅子は含みません)。リビングなどに置いてパソコン作業やお子様の勉強机としても使っていただけるサイズです。こちらの天板も色が濃い部分と薄い部分があり、カバ材らしい特徴の天板になっています。ウォールナットほど色が濃くなく、明るい印象のものをお探しの方にはカバ材、オススメです。詳細は先日のブログエントリーをどうぞ

家族みんなのデスクは税込で8万円以下【No.2205】

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