2017.12.26

現品販売のカバ材耳つきテーブル、吉祥寺ショップで展示開始です。【No.2144】

いよいよ今年も残りわずかになってきました。あっという間に特に何もなくクリスマスを過ぎてしまいました。相模湖工房の近くに引っ越してきて、街を通らなくなったので世の中のムードを感じにくくなっています。近くでイルミネーションをやっているのでなんとなくクリスマス感は伝わってくるのですが…

さて、昨日は吉祥寺ショップに現品販売するためのテーブルを3台運びました。2台は耳つきテーブル、1台は丸テーブルです。吉祥寺ショップには所狭しとテーブルが展示されている状態です。現品販売のテーブルは脚もセットでの販売になります。すでに完成しているので、受注後1週間ほどで納品も可能です。配達は運送会社のサービスを利用して、組み立て設置まで行います。テーブルに関しては関東地方への送料は無料となっています。関東地方以外への発送も可能です。その場合は送料を別途見積致しますのでご相談ください。

昨日運んだ3台のテーブルのうち、1台は先週土曜日のブログで紹介したW86テーブルです。W86テーブルは北米産のウォールナットの板を3枚使って天板を作りました。W86テーブルに関してはこちらのブログエントリーをご覧ください。

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現品販売するウォールナットの耳つき3枚はぎテーブル。【No.2141】

そしてもう1台の耳つきテーブルがK66テーブルです。こちらは国産のカバ材を使用しています。カバと聞くと多くの人が思い浮かべるのは白樺だと思います。少し標高の高いリゾート地に生えているあれです。でも白樺はほとんど木材利用されていません。どうやら白樺は木部が柔らかいみたいであまり家具材には向いていないという話を聞きます。でも、使ってみると問題なく使えるという話もあるようで、もしかしたら今後使用される機会が増えてくるかもしれません。

家具用材として使用されるのはウダイカンバやダケカンバという種類のカバノキです。ミズメやアサダといった木もカバの仲間で家具用材に使われています。ウダイカンバは材木業界ではマカバと呼ばれることもあります。漢字で書くと真樺。ウダイカンバはカバ材の中でも別格扱いです。ウダイカンバの特徴は色味です。他のカバに比べると赤いのが特徴。カバは材の中心部分と周辺部分の色の差が大きい樹種です。ダケカンバは中心部分が黄褐色、周辺部分が白褐色になります。ウダイカンバはもっと色が濃くて赤みが強いんですね。赤みが強いほど良い材とされています。でもウダイカンバ材は数も少なく貴重になっています。本当に素晴らしいウダイカンバはツキ板用などで高額に取引されているので、我々はちょっと手が届かない存在です。

K66テーブルのカバ材はダケカンバだと思われます。ウダイカンバ以外のカバは雑カバとひとまとめにされるケースが多いです。なのでおそらくダケカンバだろうという推測に止まってしまいます。ではK66テーブルをご覧いただきましょう。

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同じ丸太から製材された3枚の板をはぎ合わせています。どうですかね?綺麗でしょ。

太いカバノキから製材された板はメラメラと燃える炎のような模様が斜めに入ることが多いです。この板もそうした模様が前面に入っています。キラキラ輝くような感じです。

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拡大してみるとこんな感じです。波のようにも見えますね。

カバ材は導管が狭いので木目自体はあまりハッキリとは現れません。導管が太いケヤキやナラ、クリと比べると木目は曖昧で穏やかな感じがします。さらに触るとスベスベでとても気持ちいいです。導管が狭いとそれだけ表面の凹凸も少なくなるのでスベスベ感が増します。この手触り感の良さもカバ材の魅力の一つです。

K66テーブルには斜めテーパー4本脚がつきます。斜めテーパー4本脚はすっきりと見える脚でソリウッドの選べる脚の形では1、2位を争う人気の形です。あまり重い印象にしたくない方は斜めテーパー脚にすると良いと思います。

すでに吉祥寺ショップでは展示を開始しているので気になる方はぜひ見にきてください。年内は明日27日(水)まで営業致します。年始は1月5日(金)より営業を開始します。それでは良いお年をお迎えくださいませ。

瑞木@相模湖

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〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
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