2017.11.11

チェリー材とヤマザクラ材ならチェリー材の方が木目が大人しいです。【No.2099】

ソリウッドではウォールナット材とチェリー材の人気が高いです。中でもチェリー材の人気が高めです。一般的にはウォールナット材の方が人気がありますが、ソリウッドではこの2樹種はほぼ変わらない人気です。家具の注文をする方だけでなく、木工教室の生徒さんの間でもチェリー材の人気は高いです。チェリー材は空気に触れていると色がどんどん濃くなります。製品の場合は納品当初はピンクがかったオレンジ色をしています。時間が経つにつれて色が濃くなり艶のある濃い茶色になります。木工教室の生徒さんがチェリー材を使用すると完成までに時間がかかるので完成時にはすでに熟成された良い色になっています。

171111_1.jpg
木工教室の生徒さんが制作したチェリー材デスクです。脚の部分はだいぶ色が濃くなっています。まだまだ濃くなっていくでしょう。一方で引き出しの前板は色が薄いですよね。先に本体を制作してから引き出しの材料を木取りをしているためにこうした色の違いが出ています。いずれ時間が経てば同じような色になります。木取りをした時期が違う材を比べると色の違いがはっきりと分かりますね。

チェリー材は北米産の木材です。その名の通り、サクラの仲間です。日本人にとって桜はとても馴染みのある木ですよね。日本国内にたくさん植えてあるソメイヨシノのいう桜の木は観賞用に作り出された品種で木材利用には向いていません。公園などに生えているソメイヨシノをみてもらえれば分かりますが、まっすぐに成長していませんよね。かなり複雑な形をしていて背もそれほど高くなっていません。大きなソメイヨシノは中が空洞になっているのもあります。まっすぐ長く成長しないと製材して板にするのは難しいです。よってソメイヨシノは板として木材利用されることがほとんどありません。国産のサクラで使用されるのはヤマザクラという種類の桜です。ヤマザクラは日本中の山に自生していて数はそこそこ生えていると思いますが、木材として流通している量はそれほど多くありません。幅も狭い材が多いです。

北米産のチェリー材と比べると日本のヤマザクラ材の方がワイルドな印象がします。色は似ているのでなんとなく同じ仲間の木というのが分かります。でも、木目の様子はちょっと違いますね。ヤマザクラ材は大胆で荒々しい木目になることが多いです。一方の北米産チェリー材は大人しく控えめな木目をしている板が多いです。色もヤマザクラ材の方が若干緑色っぽく感じます。

本当はヤマザクラのテーブルをたくさん製作して販売したいのですが、なかなか良い板を手にすることができません。ヤマザクラは乾燥が難しい木でもあります。乾燥中に割れが入りやすく、素性のよくない板はすぐに捻れてしまいます。材木市場でヤマザクラ材を度々仕入れていますが、乾燥中の割れで使い物にならなくなってしまった板が結構あります。

171111_2.jpg
今年の夏に納品したヤマザクラ材の耳つき3枚はぎテーブルです。長さが短い板だったので、木口からの割れを心配していましたが、なんとかテーブルにすることができました。

171111_3.jpg
こちらはチェリー材の耳つきはぎテーブル。杢が入ってキラキラしているのでワイルドな感じがしますが、地の木目はヤマザクラに比べると大人しいです。さらに柾目のチェリー材だともっと大人しい印象になります。

171111_4.jpg
こちらは吉祥寺ショップで現品販売中のチェリー材耳つき5枚はぎテーブルです。ほぼ柾目の板なので、上二つのテーブル天板よりもスッキリとして整った木目に見えると思います。ワイルドすぎる木目が苦手な方にはオススメです。まだ製作してそれほど時間が経っていないのでそれほど色は濃くなっていませんが、これからどんどんと色が濃くなっていきます。写真を撮影してから数ヶ月経っているので実物はこれより少し色が濃くなっているかもしれません。こちらのテーブルは現品販売ですので、すでに脚も製作してあって1週間ほどで納品することができます。なるべく早くテーブルが欲しい方はお見逃しなく。価格もリーズナブルに設定してありますよ。

瑞木@相模湖

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest