2017.10.23

チェリー材の無垢テーブル。【No.2080】

ソリウッドで使用している木材は外国産のものが多いです。国産材も使用していますが、使用量は外国産木材の方が圧倒的に多いです。主に北米産、ロシア産の木材を使用しています。日本には世界各国から木材が輸入されています。北米、ロシア以外にもアフリカ、東南アジア、南米などの各地域から木材が入ってきています。そうした各地域の中でもとくに近年存在感を示しているのが北米産の木材です。ウォールナット材やチェリー材などの高級家具材として有名なものや輸出量が激減しているロシア産のナラ材やタモ材の代替え品となるホワイトオーク材やレッドオーク材、ホワイトアッシュ材などです。北米産の木材がよく使われる要因の一つに安定供給があります。持続可能な林業を確立していると言われる北米の林業は高品質な材を安定して供給する力を持っています。日本にいても電話一本でいつでも乾燥した北米産の木材を仕入れることができる体制は家具製作現場にとってはとても有難い存在です。


今日のブログエントリーでは安定供給されている北米産木材の中からチェリー材のテーブルについて書くことにします。チェリー材の無垢テーブルはソリウッドの主力商品です。耳つきテーブルとストレートカットテーブルのどちらも製作しています。チェリー材の耳つきテーブルに使用している木材は丸太のまま日本に入ってきます。その丸太を日本の製材所で板に挽いたものが流通しています。そのため、乾燥は日本国内で行われています。ソリウッドでは仕入れた耳つきチェリー材は自前の木材乾燥庫で乾燥させています。仕入れている耳つきチェリー材は幅が500mm程度の板が多いです。幅広い板は厚めに製材されるのが普通です。50mmから60mm厚で製材されていることが多いですね。

材木市場で仕入れた未乾燥の耳つきチェリー材は外に桟積みをして半年から1年間ほど寝かしておきます。その間に板に含まれていた水分が徐々に抜けていきます。半年から1年ほど寝かせると板の含水率は20~30%ほどになります。それから人工乾燥庫に入れてさらに含水率を下げます。おおよそ含水率が10%以下になったら乾燥庫から出して使用できるようになります。

そうして乾燥させて製作したチェリー材の耳つきテーブルがこちらです。
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ソリウッドでは2枚のチェリー材をはぎ合わせた耳つき2枚はぎテーブルを多く製作しています。同じ丸太から製材された隣り合った板が入手できた際にはブックマッチ方式ではぎ合わせることも多いです。幅の狭い板や乾燥途中で割れてしまった板ははぎ枚数を多くして耳つきテーブルを製作します。価格は大きさにもよりますがおおよそ20万円台になっています。現在吉祥寺ショップに板を展示しているチェリー材耳つき2枚はぎテーブルはW1900×D850mm274,320円となっています。はぎ枚数が多い耳つきテーブルは2枚はぎテーブルよりかは少しリーズナブルな価格になります。ウォールナット材と比較すると少し安いです。ウォールナット材は価格が高騰していますが、チェリー材は落ち着いています。

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チェリー材のストレートカットテーブルに使用する板は幅が150-200mm程度の板です。これらの板は現地で製材・乾燥されて日本に輸入されています。この板は耳がすでにカットされた状態になっています。アメリカやカナダの製材所はオートメーション化された所も多く、日本人が想像する製材所とは少しイメージが違うかもしれません。現地の製材所の見学をした方に話を聞くと、製材所内で働いている人の数が少なくてびっくりするとのことでした。上の写真はアメリカから送られてきた状態のストレートカットテーブルに使うチェリー材です。長さと厚みが揃った板をまとめて鉄製のバンドでまとめてあります。このような状態になっていることをバンドルと呼びます。北米から来る耳裁ち板はこのようなバンドル単位で取引されます。(材木屋さんによってはバンドり単位でしか売ってくれない場合もありますが、最近は小分けで売ってくれる材木屋さんも増えています。)

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こちらがチェリー材のストレートカットテーブルです。はぎ枚数はその都度異なりますが、チェリー材の場合は4枚から6枚はぎになることが多いです。価格は大きさと厚みによって違います。チェリー材のストレートカットテーブルはウォールナット材のテーブルと同様、厚みが30mm40mmの二つから選ぶことができます。常時4人掛けできるW1500×D850mmのテーブルで比較すると30mm厚だと166,320(消費税8%込み・関東地方への送料は無料・20171023日現在)40mm厚だと195,480(消費税8%込み・関東地方への送料は無料・20171023日現在)になります。

チェリー材は経年変化による色変化が激しいです。完成時点では少しピンク色っぽいオレンジ色をしています。(個体差はありますが…) そして完成と同時にどんどんと色が濃くなっていきます。空気に触れている部分の色が変化しますので、同じ場所にずっと物を置いておくとそこだけ色が変化しないことになります。なので同じ場所にずっと物を置くことは避けた方が良いかもしれません。そして2年もすればかなり濃い茶色になります。艶が出て良い具合に熟成した天然皮革のような味わいになってきます。

チェリー材の無垢テーブルが気になる方はぜひ吉祥寺ショップまでお問い合わせください。希望するテーブルのサイズや耳つきが良いかストレートカットが良いかをお伝えいただければ見積もりいたします。耳つきテーブルをご希望される方には工房にある乾燥済みの板の中から提案可能な板を探して提案させて頂きます。

瑞木@相模湖

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