2017.10.05

肘掛けのある椅子を検討する際はAHの確認も忘れずに【No.2062】

ダイニングチェアの場合、大きくわけて肘掛けのある椅子と肘掛けのない椅子の2つに分けることが出来ます。椅子の場合、掛け心地が検討の優先順位の上のほうにくることが多いので、ゆったりと座れる肘掛けの椅子に軍配があがることも多いかと思います。ですが、肘掛けのない椅子=座り心地が悪いということは全くありませんし、肘掛けのある椅子に対してもメリットももちろあります。

出入りがしやすい

肘掛けのある椅子は椅子の横に肘掛け用の材がくることになりますので、座る際にはその肘掛けをよけて座る必要があります。肘掛けが椅子の前脚部分までくるデザインの場合、肘掛けが完全にテーブルからでるまで後ろにひいて座る必要があります。その点、肘掛けのない椅子の場合は、スッと横から座ることが出来ます。頻繁に立ったり座ったりするケースや椅子を引くスペースが十分にない場合は、肘掛けのない椅子のほうが快適に使えることがあります。

価格が安い

これは一般的な傾向ですが、肘掛けのない椅子のほうが値段は安く設定されていることがほとんどです。ソリウッドで扱いのある宮崎椅子製作所の肘掛けがないタイプの椅子であるHakuチェアやPocketチェアでは税抜き価格ではありますが、最も安い樹種とファブリックの組み合わせであれば3万円代の価格のものがあります。

ここまで、肘掛けのない椅子のメリットを見てきましたが、ご注文の数でいうとやはり肘掛けのあるタイプ(肘掛けがハーフタイプのものを含む)のほうが数は多い気がします。そこで、肘掛けの椅子をご注文する際に、必ず確認をして頂きたいことを書きます。

それは、AHです。

AHは、Arm High(アームハイ)の略となり、肘掛けの高さを表しています。なぜこのAHが重要かというと、テーブルの下に椅子がどこまで収納出来るかといった点に大きく関わってくるからです。単純な話ですが、このAHがテーブルの天板の下までの数値より大きいと椅子はテーブルの下に収納が出来ないということになります。例えば、テーブルの高さが700mmで天板厚が40mmの場合、床から天板したまでの距離は660mmになります。テーブルに幕板と呼ばれる脚と脚の間に板がない場合は、先ほどの660mmと椅子のAHの数値を比較して、AHのほうが低ければその椅子の肘掛けはテーブル下に収納できるということになります。もし、テーブルに幕板がある場合は、その幕板の長さをさらに引いて、AHと比較する必要があります。一般的に幕板があるテーブルは、幕板の下から床までの距離が620mmぐらいになっています。AHが620mmより低い椅子というのはあまり多くはないと思います。ですので、幕板があるテーブルをお使いの場合は、椅子が収納出来ない前提でスペースを考えテーブルのサイズを決める必要があります。

ここからは、ソリウッドで扱いのある椅子で肘掛けがある椅子の具体的なAHを紹介していきます。

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ほぼ水平の肘掛けがついているISU-WORKSのMEGチェアです。コンパクトでありながら、背にもクッションがついていて長く座っていても疲れがこない椅子で、座り心地・デザインともに人気の高い椅子です。

こちらのMAGチェアのAHは650mmとなります。テーブルの高さが700mmで天板×が40mmまでのテーブルであれば肘掛けを奥まで収納することが出来ます。

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こちらは宮崎椅子製作所のUUチェアです。後ろにかけてせりあがるような肘掛けのデザインが人気の椅子です。UUチェアのAHは、前脚のところで590mm、後ろ脚と肘掛けの接合部分で650mmになります。先ほど例にあげた天板下の距離が660mmのテーブルだと、後ろ脚と肘掛けの接合部分より、少し奥まで収納できることになります。

肘掛けはあると非常に心地よいので、あるほうが良いという方も多いと思いますが、肘掛けの高さを確認しないとかえって都合が悪くなる可能性があります。ですので、AHとテーブルの天板下の高さの関係はしっかりと確認をお願いします。

賢木@吉祥寺

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