2017.08.26

国産材活用のために耳つきテーブル天板を作っていきます。【No.2022】

◆臨時休業のお知らせ◆

吉祥寺ショップ「ソリウッド・クラフィス」は都合により8月27日(日)は臨時休業とさせて頂きます。

ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い致します。

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明日27日(日)は都合によりソリウッドの吉祥寺ショップ「ソリウッド・クラフィス」は臨時休業とさせて頂きますのでご了承ください。

先日のブログで紹介されていた現品販売している耳つきテーブル。耳つきテーブルは樹皮が付いていた部分を活かしてテーブルにしたものです。耳の形は一枚一枚違うもの。同じものは存在しない唯一無二の無垢材テーブルとなります。耳が付いているか付いていないかで特に機能的な違いはありません。単純に見た目の問題で、耳つきの方がワイルドでかつ木っぽくて良いという方、耳つきではないストレートカットテーブルの方がスッキリしていてかっこいいという方、感じ方は人それぞれです。

製作側から言うと、ストレートカットテーブルの方が作るのは簡単です。板を接着剤ではぎ合わせる際にはプレス機やハタガネという道具で締め付けます。長辺のエッジがまっすぐに切られているストレートカットテーブルならプレス機で圧力を均等に掛けることが可能になります。しかし、耳つきテーブルの場合は長辺のエッジが直線ではないのでプレス機で圧力を均等に掛けることができません。大きなハタガネを使って締め付ける必要があります。そして耳の部分が斜めになっているため圧力を綺麗に掛けることが難しいです。目違いが出ないように慎重に締め付けていく必要があります。このあたりが耳つきテーブルを製作する難しさです。慣れていないとなかなかうまく行かない作業になります。

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耳つき2枚はぎテーブルのはぎ合わせ工程です。このように一枚一枚のテーブル天板も職人の手を使って製作していきます。はぎ合わせの行程はそんなに複雑な作業ではありませんが、耳の部分の形が不均等なためうまくいかない部分もあります。形によっても違ってくるので、ここは経験がものを言います。

今回吉祥寺ショップに展示して販売している耳つきテーブルは5~6枚ほどの板をはぎ合わせています。今までは2枚はぎの耳つきテーブル天板を製作することが多かったですが、これからは少しはぎ枚数が多い耳つきテーブル天板を作っていこうと思います。はぎ枚数を少なくしようとするとどうしても幅が広い板が必要になってきます。ですが、幅が広い板はだんだんと入手するのが難しくなってきています。特に国産材に関しては幅広い板を取れる丸太が激減しています。

日本国内の林業は時間が経つにつれて規模が縮小されています。しかし、山林が多く林業従業者が多い地域を活性化するには林業で生きていけるシステムを作りあげる必要があります。そしてそうした山にはあまり太くはないけど木材として使用できる木が生えています。そうした材をうまく活用できる仕組みを作れば日本の林業も持ち直す可能性はあると思います。実際にそうした取り組みを始めている地方自治体もあります。ソリウッドも協力できることはしたいと考えています。

やはり広葉樹を最大限に活かすことができるのはテーブルだと思います。そして耳つきテーブルにすることでその存在価値もちょっと上がるような気がしています。今回吉祥寺ショップに展示した多数枚はぎの耳つきテーブルの中には国産材を使用したものもあります。今後も国産材を使用した耳つきはぎテーブルは作っていくつもりです。

瑞木@相模湖

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