2017.08.18

ISU-WORKSの新作YACチェアは軽快でデザイン性の高いラウンドチェア。【No.2014】

ISU-WORKSの新作椅子・YACチェアの見本が相模湖工房に到着しました。さっそく試し座りと写真撮影をしました。今日はこの新作YACチェアのファーストインプレッションをお伝えしようと思います。でも実際はセカンドインプレッションになりますが…先日新宿OZONEのにっぽんフォルムさんで行なわれた高橋三太郎さんのトークイベントの際に実物のYACチェアを見て座ったんです。その時も好印象でしたが、今回改めて座ってみてもその好印象は変わりませんでした。

まずはYACチェアの全体像を見てみましょう。

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YACチェアは座面が円形をしているラウンドチェアになります。サイズはW530×D485×H730(SH420) AH652になります。SHは座面高、AHはアーム高を表しています。椅子としては小ぶりな部類に入ると思います。でもダイニングチェアとしても充分に使用できるサイズになっています。小ぶりなダイニングチェアを探している方には絶好の選択肢になるのではないでしょうか。

この椅子の特徴をお伝えするには少し構造や技術的な話をしないといけません。こうした木のラウンドチェアは今でもにたくさん製作販売されています。多くの木のラウンドチェアは座面の下に幕板が配置されています。宮崎椅子製作所のLUNAチェアもそうした構造をしています。

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座面の下に交差する部材があるのが見えます。この部分に座面がビスで固定されている訳です。でもYACチェアはそうした部材がなく座面に脚が直接ついています。

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正確に表現すると座面の枠に脚が接合されています。こうした構造でしっかりと強度を得るためには正確な加工が必要になります。でも丸い枠に正確な加工を行うのはとても大変な作業です。手加工ではちょっと難しい加工です。こうした加工が可能にするのがNC工作機です。NC工作機はコンピュータプログラムによって稼働する機械です。コンピュータプログラムで動くので正確な位置に穴を開けたり、溝を掘ったりする加工ができます。ISU-WORKSの椅子を製作している山上木工さんはNC工作機の加工を得意にしている木工所です。NC工作機はコンピュータ制御で動いてくれるのだから技術力は必要ないと思っている方も多いと思います。でも全然そんなことはなくNC工作機で上手く加工するために技術力と経験が必要になります。複数台のNC機を所持して様々な木材加工をしてきた山上木工さんだからできる加工というのもあります。YACチェアは山上木工さんが培ってきた技術力が存分に活かされている椅子と言えるでしょう。

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座面枠に脚が直に接合されることによってスッキリした印象になります。これまでのラウンドチェアにあった野暮ったさがなくなります。

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肘掛毛の部分は丸く加工されています。こうすることで優しい印象になっていると思います。この肘掛け部分は座っている時は邪魔にならず、立ち上がるときにはとても役にたちます。

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身長170cmの私が座るとこんな感じになります。写真で見ると腰を支える位置が低いように感じますが、実際に座っているとそんなことは感じず良い具合で腰を支えてくれています。座面はやや柔らかめでお尻を優しくサポートしてくれます。

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顔が…何故かバカ面になっていますが、気にしないでください。

少し姿勢を崩して座ってみると
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こんな感じになります。ずり落ちそうに見えますが、実際はそんなに不安定ではなく快適に座れています。

YACチェアは見本のナラ材の他に、ウォールナット材、チェリー材、メープル材で製作することができます。これらの樹種で製作されたYACチェアはISU-WORKSのWebサイトに掲載されているので興味がある方はご覧ください。

ISU-WORKS YACチェア

YACチェアの見本は21日(月)に吉祥寺ショップに届ける予定になっています。それ以降であれば吉祥寺ショップにて試し座りをすることが可能です。実際に座ってみたり、持ち上げてみたりして触れてみてください。

瑞木@相模湖

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