2017.08.07

流通量も安定している北米産のチェリー材。【No.2003】

激しく雨が降り続いています。今日の午後一くらいから降り出した雨は15時頃にはとても激しく降っていました。これで水不足が解消されてくれればいいななんて思っていたら、JR中央線の高尾から先が大雨で運休になったという話が……どうやら山梨県の大月辺りがとても激しく雨が降っていたようです。今も結構な量が降っているのでちょっと心配です。

さて、先日のブログエントリーで国産広葉樹材について書きました。

センやニレといった国産広葉樹材も綺麗で家具用材に適しています。【No.2001】

ソリウッドでは使用している木材の多くは輸入材になっています。昔は国産材の使用量ももっとありましたが、現在はかなり国産材の使用量が減っています。これはソリウッドに限った話ではなく、無垢材を使用している家具工房ではおおかた同じような状況だと思います。一番の理由は供給量でしょう。国産広葉樹材の供給量が減って安定して仕入れることが出来なくなってしまっています。需要が減って供給も減ったという考えたもできますが、国産広葉樹材に限った話ではやっぱり供給量が減ったのが大きいと思います。それに対して外国産広葉樹材は供給量が安定しています。特に北米産の木材は様々な厚みの板の在庫が国内の材木屋さんに揃っていていつでも買える状態になっています。ロットによって品質に関しては多少のバラツキがありますが、総じて品質も安定しています。

たいして、国産広葉樹材は樹種も限られてしまいますし、量も少ないです。国産広葉樹材を中心に取り扱っている材木屋さんも頑張って在庫を揃えていますが… これまで国産材しか扱っていなかった材木屋さんも外国産木材を取り扱うようになっています。私が耳つき板の仕入れに行っている材木市場も国産広葉樹材がメインの市場でしたが、外国産の取り扱い量が増えて今では外国産木材も積極的に取り扱っています。

流れは完全に外国産広葉樹材に傾いているのが現状です。それでも日本で家具を作っている訳ですから、国産広葉樹材も使っていきたい訳ですね。なのでなるべく国産広葉樹材の耳つきテーブル用板を仕入れるようにしています。

さて、先ほども触れたように北米産の広葉樹材は日本国内でもたくさん使用されています。ロシアの政策によりロシア産木材の輸出量が急激に減少したこともあって、北米産広葉樹材の存在感が増しています。ソリウッドで人気の北米産広葉樹材はチェリー材です。

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チェリー材で製作したストレートカットテーブルです。脚は幕板テーパー脚がついています。チェリー材の最大の特徴は経年による色変化です。出来たては写真のようにオレンジ色をしていますが、時間が経つにつれてどんどん色が濃くなっていきます。1年も経つと初めの色とは全然違う色になります。最終的には艶のある焦げ茶色になります。色変化した色がとても味があるのがチェリー材の魅力です。1度この色変化を愉しんでしまうとチェリー材の虜になってしまいます。木工教室でもチェリー材の魅力にとりつかれてチェリー材を多用している方もいらっしゃいます。

チェリー材はテーブルだけでなく、各社の椅子もチェリー材を選択することができます。オーダーで製作する収納棚やテレビボードも製作可能です。

チェリー材は同じ北米産のウォールナット材に比べると流通量は少なめですが、供給量は安定しているのでいつでも入手することができます。丸太で日本に入ってきているのもあるので、耳つき板も入手可能です。ただし耳つき板は未乾燥材がほとんどですので乾燥させないと使用できません。ソリウッドではチェリー材の耳つき板の仕入れを強化しているので、在庫板もそこそこあります。興味がある方はぜひ問い合わせ下さい。

瑞木@相模湖

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