2017.06.17

耳つきテーブルとストレートカットテーブルの違いって何?【No.1952】

ソリウッドで製作・販売しているテーブルには、耳つきテーブルとストレートカットテーブルがあります。ストレートカットテーブルは皆さんがテーブルと言ったらイメージするであろう長方形の天板を持つテーブルです。4辺全てを直線にカットしてあります。長方形だけでなく正方形のテーブルを製作することは可能です。これに対して耳つきテーブルは、樹皮がついていた部分を残して製作するテーブルです。短辺は直線にカットしますが、長辺は自然が創り出したラインに従って仕上げてあります。直線ではないのでエッジが柔らかい印象になります。また、耳がついている事でより自然なワイルド感を醸し出されています。

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こちらがストレートカットテーブル。

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こちらが耳つきテーブル。

上の2枚の写真はどちもチェリー材のテーブルです。上がストレートカットテーブル、下が耳つきテーブルです。ストレートカットテーブルの方がエッジがシャープなので、キリッとした印象に仕上がります。耳つきテーブルの方がマイルドな印象です。ストレートカットテーブルの方は天板の厚みが30mm、耳つきテーブルの方は40mmになっています。天板厚に少し違いがあるので、耳つきテーブルの方がドッシリしているように感じるかもしれません。

チェリー材の場合、ストレートカットテーブルなら天板の厚みが30mmと40mmの2種類から選ぶことができます。テーブルの機能としては30mmあれば問題ありません。30mmと40mmで違うのは見た目と価格です。30mmだと少し薄く感じる方もいらっしゃると思います。40mmの方がしっかりとした丈夫なテーブルに見えます。10mm(1cmの違いですが、見た目は結構違って見えます。) 耳つきテーブルの場合は、使用する板によって厚みが異なります。おおよそ40mm~45mm程度に仕上がることが多いです。耳つきテーブルに使用する板は厚めに製材されることが多いので若干厚めになります。少し前までは天板厚50mm、60mmといったテーブルもありましたが、最近は厚くて重いテーブルは敬遠される方が多いので40mm~45mmが主流になりました。

耳つきテーブルとストレートカットテーブルでは形、厚みの他にもう1点違いがあります。それははぎ枚数です。ソリウッドで製作しているテーブルの多くは複数の板を幅方向ではぎ合わせています。はぎ合わせとは、複数の板を接着剤でつなげて幅を拡げることです。1枚の板で天板を製作するテーブルを1枚板テーブルと呼んでいます。1枚板テーブルを製作するためには幅が800mm以上ある板がなければいけません。でもこれだけの幅がある木はとても貴重で価格も当然高くなってしまいます。幅が狭い板をはぎ合わせてテーブル天板を作れば価格を抑えることができます。一般的に板の価格は幅の広さで決まります。幅が広い板は高く、幅が狭くなると価格は下がります。

ソリウッドで製作している耳つきテーブルは2枚はぎ天板が多いです。幅が400mmから450mm程度の板を2枚はぎ合わせて天板にしています。時々4枚、5枚はぎの耳つきテーブル天板も製作しています。ストレートカットテーブルの場合は5~8枚はぎくらいになるケースが多いです。ストレートカットテーブルには流通量の多い耳裁ち材を使用します。これらの板は幅がおおよそ100mm~200mm程度です。なのでテーブル天板にするには5枚から8枚ほどの枚数が必要になってきます。はぎ枚数は樹種によっても少し違ってきます。

はぎ枚数によるテーブル性能の違いはありません。2枚はぎと6枚はぎで天板の丈夫さが違うということはありません。同じ樹種であれば丈夫さは一緒です。違いは見た目ですね。2枚はぎだと木目がほぼ左右対称になるブックマッチ形式ではぎ合わせることも可能です。はぎ枚数が少ない方が見た目はスッキリした印象になります。はぎ枚数が多くなればそれだけ木目が複雑になるのでゴチャゴチャした印象になりますが、そっちの方がより自然ぽさを感じます。見た目の問題なので、好みが分かれると思います。

というわけで今日のブログではソリウッドで製作・販売している耳つきテーブルとストレートカットテーブルの違いについてまとめてみました。

瑞木@相模湖

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