2017.06.03

削って木目が見えやすくなっているウォールナットの板。【No.1938】

先日吉祥寺ショップに耳つきテーブル天板になる板を運びました。無垢材テーブルに使用する板は乾燥をする必要があります。皆さんはあまり見たことな いと思いますが、乾燥させる前の製材したばかりの板ってとても綺麗なんです。反りも捻れもないし表面も汚れていない…… このまま使いたいくらいなんです。でもしばらくすると反りや捻れがでてきて、さらにパックリと割れたりします。そして表面は汚れてきます。放出された水分 の影響か表面にはシミもできます。製材したての綺麗な状態からは大きく変貌します。

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こ れが乾燥後の板の状態です。だいたいどの板もこんな感じになっています。この状態だと木目の様子などが分かりません。でも削るのも大変な作業なのですぐに 綺麗にするのも難しいです。でも、このままの状態だとお客様が見てもテーブルになった時をイメージするのはちょっと無理だと思います。我々は慣れているの で、同じ樹種を扱った経験があればなんとなく仕上がりをイメージすることは可能です。

でもってこの板の余分な所をカットして粗削りしたのがこちら。
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もう少し寄ると

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こ んな感じです。乾燥終了時点とは全然違う風に見えますね。でも、正真正銘同じ板です。ここまで削ってあればお客様でもテーブルの仕上がりイメージを想像す ることは難しくないと思います。実際にテーブル天板を製作する場合はさらに削ったり、節や割れを合成樹脂で埋めたりするので少し様子は変わりますが…

ここで紹介した板はD91テーブルと名付けている板です。ミズメという樹種です。先日のブログでも紹介していますので、詳しくはこちらをご覧ください。

さて、先日のブログで紹介した以外の板も削って吉祥寺ショップに運んであります。今日はその板を紹介します。

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ウォー ルナット材の耳つき2枚はぎテーブル天板用の板です。ウォールナットは北米産の樹種で世界的に人気が高いです。日本にもたくさんのウォールナット材が輸入 されています。現地で製材、人工乾燥が施された板が多いですが、丸太のまま輸入されているのもあります。そうしたウォールナット材の丸太は日本の製材所で 製材されてテーブル天板などに使用されています。基本的に丸太で日本に入ってくるウォールナット材は径が太いものです。1枚板テーブルになるサイズの板が 製材できるほど大きな丸太も日本に入ってきています。ソリウッドでは主に2枚はぎでテーブル天板になるサイズの板を仕入れています。2枚はぎの方が木目が 個性的になったり、販売価格を抑えることができるので2枚はぎを中心に考えています。

このウォールナット材はW93テーブルですが、粗削りの段階で光沢感があり仕上げるととても綺麗になる予感がしています。サイズがちょっと小さいのが残念ですが、ウォールナット材が本来持っている紫がかった綺麗な色を堪能できるでしょう。

もう1セット、W94テーブルを削って吉祥寺ショップに展示してあります。
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こ ちらはW1800mm程度のテーブルになるので4人掛けなら充分な広さが取れます。ダイニングテーブルで仕事をしたり、お子さんが勉強したりする場合はこ のぐらいのサイズのテーブルがリビングにあった方が良いでしょう。節の部分は合成樹脂で埋めますので使用上問題になることはありません。節は欠点と見なさ れていますが、あればあったでアクセントになって良い場合もあります。節の周りは木目が変化したり、色が少し変わっていたりして面白いので逆に節があった 方がよいというお客様をいらっしゃいます。

瑞木@相模湖

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