2017.02.16

木製ダイニングチェアの選び方 その3【No.1831】

今日は木製ダイニングチェアの選び方第3弾です。これまでの2回については以下リンクからどうぞ。

木製ダイニングチェアの選び方

木製ダイニングチェアの選び方 その2

第3弾はまずサイズ特に座面高とアーム高について書いていきます。

椅子はデザインによって座面の高さが異なります。座面の高さは「座面高」といわれ、床から椅子の座面の一番上までの高さを表した数値になります。カタログや店頭での寸法表記ではSH(Sheet High)で表します。椅子を選ぶ際に座面高を考える必要があるのは、以下2つの理由によります。

足が床につくかどうか?

椅子は様々なデザインがあり、ダイニングチェアとして販売されているものでは座面高が400〜450mmぐらいのものが多いように思います。ですが、身長によっては座面高が450mmの椅子に腰を深くかけると足の裏が床につかないということがあります。ゆったりと座るには、足がブラブラと空中にあるよりは、足の裏がしっかりと床についているほうが好ましいと考えます。ですので、まずは椅子に腰をかけてみて、足の裏がつくかどうか、自分の体型だと座面高が何ミリであれば足の裏がつくかをチェックしていみてください。ここで気をつけて頂きたいのは、家具屋の店内で椅子に座る場合、靴をはいていることが多いという点です。特にヒールやブーツなどをはいている場合は、家の中で裸足でいるのとはだいぶ感覚が変わります。できれば、靴を脱いだ状態で腰かけてみてください。

テーブルの高さとの兼ね合い

もうひとつ座面高を意識する理由としてテーブルの高さとの兼ね合いがあります。こちらは「差尺」という指標を使ってテーブルの高さと椅子の座面高の適正な関係を把握します。「差尺」とは、テーブルの一番上の面から床の面までの距離から椅子の座面の高さを引いた数値で表します。例えば、高さ700mmのテーブルと座面高が420mmの椅子があるとします。この場合、700−420=280となり、差尺は280mmになります。人間工学的には、この差尺が280〜300mmの間に納まると食事をする際に違和感なく使うことが出来るとされています。ですが、テーブルの高さや座面高の高さ10mm違うと座ったときの感覚も少し違ってきます。最終的にはご自身で差尺がどのくらいあると、一番しっくりくるかという感覚を持っておくとよいかと思います。

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こちらの宮崎椅子製作所のPocketチェアは座面高が440mmが基本となっています。実際に座ってみると、他の椅子に比べると少し高い位置に座面があることがわかって頂けると思います。ですが、先ほども書いたように、女性が座ると足がブラブラしてしまう高さでもあります。木製のダイニングチェアの場合、脚をカットして座面高を低くするということは可能です。デザインも座り心地(腰のあたり)などが気に入っているながらも、座面の高さに違和感を感じる場合は思い切って椅子の脚をカットすることもひとつの手段となります。私が家で使っているPocketチェアも家族の身長にあわせて20mm脚をカットした状態で使用しています。私も身長が高いほうでもありませんので、420mmの座面高でも問題なく座ることが出来ています。

AHにも注意

もう1つ椅子を選ぶ際に注目して頂きたいのがAH(Arm High)です。このAHは肘掛けの高さとなります。椅子をテーブルの下にしっかりと納めるには床からテーブル天板の下までの距離よりAHが低くなっているかの確認が必要になります。テーブルに幕板がついている場合は、幕板の幅も確認が必要です。肘掛けには、水平になっているものや椅子の前脚から背もたれにかけて斜めになっているものがあります。特に斜めになっているものは、肘掛けのどこまでが入るのか購入前にチェックしておくとよいでしょう。

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