2017.02.15

木製ダイニングチェアの選び方 その2【No.1830】

今日のブログエントリーは先日書いた木製ダイニングチェアの選び方の続きになります。前回のブログは下のリンクからどうぞ。

木製ダイニングチェアの選び方

前半では「座り心地で選ぶ」「肘掛けがあるかないか」の2つのポイントについて書きました。今日はその続きで「素材で選ぶ」から書いていきます。

素材で選ぶ

木製ダイニングチェアの選び方と題しているので、このエントリーでは本体の素材は木製を前提としています。ですが、木製のダイニングチェアでも座面の素材を選ぶことが出来るものが多いです。その多くは「無垢材」「布地」「革(天然皮革・人工皮革)」「テープやペーパーコードの編み地」になります。

座面が無垢材

座面に無垢材が使われているものもそのデザインは様々です。何枚かの無垢材を接ぎ合わせて1枚の板を作成しそれを座面として使います。このようなタイプの板座の場合、お尻の形状に合わせて削られているものもあります。また、あえて刃物で表面を傷つけて滑り止めとしているものもあります。

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こちらは、ISU-WORKSのTACチェアです。もともとは、デザイナー兼木工作家で北海道札幌市に在住の高橋三太郎さんが個人ブランドの椅子として販売していた椅子ですが、数年前に同じく北海道の津別町にある木工所山上木工さんとダッグ組んで取り組んでいるISU-WORKSのラインナップに組み込まれています。ゆったりと座れる本格的なダイニングチェアです。無垢材の座面の場合は、写真のように接ぎ板をデザインにあったカタチに加工しています。写真ではわかりづらいですが、表面には刃物で細かな凹凸がついています。凹凸はありますが、その上からヤスリをかけていますので、触って痛いとかささくれがささるといったことはありません。TACチェアは無垢材の座面だけでなく、ウレタンフォームのクッションを布やレザー(人工皮革)で覆った座面も選択することができます。

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こちらは同じISU-WORKSのGシリーズという比較的コンパクトでありながら、座り心地もしっかりと追求されているラインナップの板座の写真です。こちらの板座は数枚の無垢材をすのこ状にならべて下側に渡した板にビス留めするかたちで固定した座面です。すのこ状にすることで板と板の間に隙間ができ、無垢材特有の伸縮がおきても構造に響かないようになっています。こちらのGシリーズも板座の他に布座・レザー座・テープ座が選べます。

座面が布 or 革

布や革座の場合は、ウレタンフォームなどのクッション性があるものを布や革(天然皮革や人工皮革)で覆った比較的柔らかめの座り心地の座面になります。布や革によって質感や色味など様々なバリエーションがあります。ソリウッドで扱っている椅子のほとんどがこのタイプの座面を選択することができます。先述した板座に比べると、お尻へのあたりが柔らかくなるので長い時間腰かけたりする場合は快適性で布座・革座に軍配があがります。

ですが、長い期間使うとなると座面の張り替えや付け替えの必要が出てきます。毎日使っていると、やはりクッションのへたりや布や革が汚れてきたりします。張り替え・付け替えの目安としては、布座の場合で5〜6年、革座の場合で7〜8年くらいに一度といった感じになります。

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明るいネイビーの布座のUUチェアです。木と座面の組み合わせを選ぶのもこうした椅子選びの楽しみの1つかもしれません。ただし、あまりコーディネートを考え過ぎると収集がつかないことがありますので、ご自身の直感を信じてみるのもよいかもしれません。ソリウッドで扱いのある宮崎椅子製作所さんの椅子は特に選択できる布や革の種類が豊富で60種類以上の中から選ぶことが出来ます。

テープやペーパコードなどで編んである座面

最後に紹介するのは、布状や糸状のものを編んで座面にしているものです。有名なところでは、ハンス・ウェグナー氏デザインのYチェアです。Yチェアはペーパーコードといわれる紙ひもを数本よったものを編んで座面にしています。

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ISU-WORKSのGシリーズにはテープ座があります。上の画像はHUGチェアのテープ座です。ナイロン製のテープ(鞄の肩ひもなどに使われているものと同等)を編んで座面にしています。座った時に少し沈み込む感じの座り心地になります。

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