2017.02.05

丈夫な本棚は無垢材で【No.1820】

長く使える丈夫な本棚は無垢材でつくるのが良いと考えています。無垢材はそれだけで強度がありますし、設計さえ間違わなければ本の重みに耐えることが出来ます。さらには無垢材の最大のメリットでもある質感の良さもあります。ですので、リビングやお気に入りのスペースにも気兼ねなく置くことができます。

ソリウッドでは無垢材を使った本棚をお客さまのご希望のサイズや仕様で製作しています。市販されている本棚の多くはフラッシュ構造という方法で作られていたり、木材を砕いた後に接着して作った木質素材を使って製作されています。特にフラッシュ構造の場合は、芯となる木を四角に組み、その上に化粧合板を被せて板状にしています。フラッシュ構造の素材は、芯があるところにしかビスなどの接合のための金具などが使えません。そのため、棚板の位置を少しづらしたりすることに対応が難しくなります。ですので、同じ大きさの本棚を大量に作るには向いているといえますが、個々のオーダーで受けるには、それに合わせて芯の位置をかえたフラッシュ構造の板を作らなければならないので、時間と手間がかかるので価格面でのメリットがなくなってしまいます。

その点、無垢材の場合は適当なサイズでカットしたり、どこでもネジ止めが出来たりします。ですので、個々のオーダーには対応がしやすくなります。

無垢材の本棚に向いているのは広葉樹の無垢材だと考えます。ソリウッドでは、ウォールナット・チェリー・メープル・タモ・ナラの5種類を定番の材としてラインナップしており、お客様の色味などに応じて使いわけています。これらの材であれば、多少表面の硬さなどに違いはありますが、十分な強度がありますので、どれを選んでも丈夫さに違いはないと思って頂ければと思います。実はこのラインナップに新しい樹種を加える検討をしています。昨今、比較的棚類を作ることが多かったタモ材の価格が高騰してきています。オーダーで製作する以上、コストの上昇はどうしても価格に反映せざるを得ません。数年前に比べると、1〜2割程度価格が上がってしまっています。そこで、少し価格をおさえる手段として何かよい材はないかと模索していて、ヨーロッパ産のカバ材に出会いました。カバ材は耳つきテーブルやテーブルの脚やベンチには度々使っている材で、強度は申し分ない樹種です。今回、材木屋さんからの紹介でフィンランド産のカバ材が手に入ったので試作品を製作しています。これが出来上がれば吉祥寺ショールームに展示し、皆様にも見て頂こうと思っています。上手くいけば定番樹種のラインナップに加えることが出来るかもしれません。

20170205 1

こちらは小さめの本棚です。リビングなどに置いて書類の整理やお子様の本などを収納するには便利なサイズです。基本的な仕様として、棚は固定していますが、棚を可動にすることも可能です。可動にする場合は、ダボといわれる金属製の筒上の金具を、予め側板の内側に埋め込んでいるメスのネジに差し込みます。そこにダボの受け加工を施した棚板をのせる構造になります。ある程度の大きさがあるものは、全て可動棚にしてしまうと構造的に弱くなり、将来的に歪む恐れがあるので、どこか1つは固定棚にして箱の強度を保つ工夫が必要になります。

本棚は壁面一杯の大きな本棚も製作するこは可能です。ですが、大きいものはいくつかに分割して製作して、現地で組立てをするようにします。

20170205 2

大きいものはこちらの納品事例のように分割して製作して、搬入後に組立てをします。

オーダーで本棚を作りたいという方は、ぜひ吉祥寺ショールームにお問い合わせください。ご希望のサイズと仕様、樹種をご提示頂ければ見積りが可能です。もちろん、見積りは無料です。ご要望をお聞きし、まずは見積りを出します。金額的に先に進めるようでしたら、たたき台となる図面を描いて詳細を相談させて頂くかたちで進めていきます。

吉祥寺ショールームにはオーダーの参考になる本棚がいくつか展示してありますので、雰囲気などは掴めて頂けると思います。

賢木@吉祥寺

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest