2017.01.16

耳つきテーブル用の樹種、カバ材を紹介します。【No.1800】

寒い日が続いていますね。吉祥寺ショールームでは朝に水道が凍って水が出ないといった事象が発生したようでかなり寒くなったようです。日本海側を中心にかなり雪も降っているようで本格的な冬が到来したなと感じています。

先日のブログで耳つきテーブルに使われている樹種について書きました。そのブログで紹介したのはヤマザクラ材、セン材、チェリー材です。気になる方はこちらをご覧下さい。今日はその第2弾をお送りします。

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カバ材の耳つき2枚はぎテーブルです。カバ材は昔から家具用材としてよく使用されてきました。その材質もよく家具用材としてはとても優秀な木材です。硬さもあり粘りもあります。表面も磨けばツルツルになり手触りも良いです。

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カバ材で製作したコースターです。カバ材は樹皮に近い部分は白っぽい色をしています。中心に近い部分は赤褐色もしくは茶褐色をしています。ツートンカラーになるのがカバ材の特徴です。白っぽい部分は白太と呼ばれています。カバ材は他の木材に比べて白太部分が多い木材です。個体によって違いますが、半分近く白太といった個体もあります。白太の多いカバ材はメジロカンバなんて呼ばれて白っぽい木材を必要している業者にとっては重宝するものもあります。

カバ材は少し光沢のある木目が現れます。

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カバ材で製作した器です。光沢のある木目というのが分かりやすいと思います。ものによっては少しギラギラするような模様が出る場合もあります。

ソリウッドではカバ材とまとめて表記していますが、実際はカバの仲間は多くあります。家具用材として使用されるのは、ウダイカンバ、ダケカンバといった樹種です。ウダイカンバはマカバとも表記されることがあります。漢字で書くと真樺。真のカバという言われるだけあってカバ材の中では1番評価が高いのがウダイカンバ材です。ウダイカンバは他のカバ材に比べると中心部分の色が赤っぽいのが特徴です。赤が強いほど良いとされていますが、赤味の強いウダイカンバ材はとても貴重になっています。現在ではほとんど流通されることがなくなってきています。

ウダイカンバ以外ではダケカンバというカバが家具用材としてよく使われています。木材業界ではウダイカンバ材以外のカバ材を雑カバと呼んでいます。雑カバの多くはダケカンバ材です。上の写真はダケカンバですね。ダケカンバ材は流通量も多く使用頻度は高いです。ウダイカンバに比べると赤味が少なく、どちらかというと黄土色っぽい色をしています。

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材木市場で仕入れたカバ材の板です。この板は白太部分が多いですね。少し分かりにくいですが、白太部分に炎のようなメラメラした模様が入っています。大径のカバ材にはこうした模様が入ることが多いです。こちらの板は現在乾燥中です。カバ材は他の材に比べると水分が抜けるのが早いです。天然乾燥でもすぐに水分量が減っていきます。時々大きく反る板がありますが、おおむね乾燥がしやすい板が多いですね。

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変わり種のカバ材です。コブといわれる部分がついています。木には時々こうしたボコッとしたコブが出来ることがあります。病気の一種と言われていますが、板材にすると綺麗な木目が出ます。こうした板は珍しいので高値で取引されています。この板はコブの部分が少なくあまりコブの特徴が出ていません。その分、形はテーブルとしては使いやすい形になるのではないかと考えています。

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現在吉祥寺ショールームに展示しているカバ材の耳つき2枚はぎテーブルの板です。同じ丸太の隣合った板を使用しているのでほぼ木目が左右対称になるブックマッチ方式ではぎ合わせることができます。白太の部分にはメラメラした炎のような模様が現れています。非常に綺麗な木目がでるテーブル天板なのでオススメです。このほかにもカバ材の耳つきテーブル用の板を吉祥寺ショールームに展示しています。気になる方はこちらのページをご覧下さい。気になる板があったら吉祥寺ショールームにお問い合わせ下さい。

瑞木@相模湖

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