2016.12.02

人気のウォールナット材で製作する小さめ4人掛け耳つきテーブル。【No.1755】

もう12月になってしまいましたね。2016年も終わりに近づいています。信じられませんが…どうせあっという間に12月も終わってしまうのですよね。

11月の終わりに吉祥寺ショールームに運んだ耳つきテーブル用の板の中にウォールナット材が1セットあります。ただ、あまり大きなテーブルにはなりません。W1400×D850の耳つき2枚はぎテーブル天板になります。ただし、木口から割れがあるのでチギリをいれて対処することになります。

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こちらがその板です。現状は2枚の板に分かれています。写真はただ板を並べて撮影したものです。受注後に2枚の板をはぎ合わせて仕上げていきます。左側の板の下の部分に割れが入っているのが分かると思います。ここの部分にチギリを入れます。チギリとはこんなものです…

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チギリは蝶々型をした木片のことです。割れが入っている部分にこれを埋め込んでそれ以上割れが拡がらないようにするためのものです。意匠的に入れる場合もあります。上の写真のチギリは意匠的にいれたものです。お客様のご要望で本来はチギリを入れる必要のない所にチギリを埋め込んであります。テーブル天板はタモ材ですが、チギリはウォールナット材を使っています。このようにわざと違う色の木を使って目立たせることもあります。もちろん、同じ樹種を使う場合もあります。ソリウッドではチギリにウォールナット材を使うことが多いですね…

割れている部分には合成樹脂も流し込みます。なので、隙間はなくなりますのでご安心を隙間があるとそこにゴミが詰まったりしてしまうので隙間は埋めておいた方がよいと思います。

ウォールナット材は北米で産出される木材です。ブラックウォールナット、アメリカンウォールナットなどとも呼ばれています。ウォールナットは日本語に訳すとクルミです。要するに北米大陸産のクルミ材なんです。ただ、ブラックウォールナットと呼ばれるだけあって色が濃いんです。黒とまではいきませんが焦げ茶色をしています。塗装をしなくてこういう色をしている木材は少ないです。世界的に人気がある木材で数年前に価格が高騰して以来、ずっと高値で取引されています。ソリウッドにもウォールナット材のテーブルを求めにくるお客様が多数いらっしゃいます。

人気の秘訣はやはりその色です。塗装なしでこの色をしている木材は他にありませんからね。仕上げるとこんな感じの色になります。
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シックでかっこいい色をしています。

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光りの関係でこちらの方が少し赤っぽく見えますが、実際は上の写真とそれほど色の違いはありません。ウォールナット材は樹皮に近い部分は白っぽい色をしています。内側の方が濃い茶色なんですね。ストレートカットテーブルの場合は濃い色の部分だけを使用しています。耳つきテーブルになると必然的に白っぽい部分も入ってきます。この白っぽい部分を白太と呼んでいます。耳つきテーブルの場合、白太が入る割合は木によって違います。ウォールナット材の中でも木によって白太の幅は違います。白太が多い木もあれば、白太が少ない木もあります。また、白太の色にも個体差があります。とても白い時もあります。でも、たいていのウォールナット材は白というよりは色の薄い茶色やグレーっぽい色をしています。

さらに吉祥寺ショールームにはまだ何もしていないウォールナット材の板を運びました。こちらもW1500ミリ程度の耳つき2枚はぎ用テーブルができる大きさです。製材して乾燥をしたままの表面なので、木目の様子を詳しくみることはできませんが板がもつ雰囲気は感じとってもらえるはずです。気になる方は吉祥寺ショールームへぜひご覧にお越し下さい。

瑞木@相模湖

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