2016.11.22

透明感のある木目で触り心地も気持ちよい国産カバ材の耳つきテーブル天板、オススメです。【No.1745】

明日23日は祝日ではありますが、水曜日ですので吉祥寺ショールームはお休み頂きます。ご了承ください。

さて、本日はカバという木について書きます。カバと聞いて、皆さんはなんとなく知っている木だなと思うはずです。カバという木が存在しているということは知っている方が多いのではないでしょうか。大人であれば、カバという木ははじめて聞いたという人はそんなに多くはないでしょう。日本人にとって1番身近に感じるカバは白樺(シラカバ)でしょう。

白樺(シラカバ)はリゾート地に生えているイメージの木ですね。その名の通り、白っぽい樹皮が特徴的です。高原やちょっとした山に多く生えています。しかし、木材利用の観点からみると白樺はあまり利用されていません。白樺は寿命が短く、あまり大きく成長しないのが木材利用されない大きな理由だと言います。白樺は柔らかいから木材利用しないという話を聞いたことがありますが、実際にはそれほど柔らかい木ではないそうです。以前に北海道へ行ったときに白樺が使用された学習机を見たことがあります。幅が狭い板なのではぎ枚数は多かったですが、材そのものの質はそう悪くはないと感じました。もちろん柔らか過ぎるという印象もありませんでした。学習机としてしっかり機能するだけの硬さはあると感じました。もしかすると、今後は白樺を木材利用するケースが増えてくるかもしれません。ただ、現状としては木材としてはほとんど流通していません。

日本には10数種類のカバ属の木が生育しているそうです。木材と使用されているのは、ウダイカンバ、ダケカンバ、ミズメなどです。オノオレカンバという木もあります。植物としてはカンバと呼ばれることが多いようですが、木材界ではカバと呼んでいます。ミズメと言う木がなぜミズメカンバという名前ではないのかは不明です。むしろミズメザクラと呼ばれることの方が多いです。ミズメザクラと表記されていてもサクラの仲間ではなくカバの仲間ですので注意が必要です。

材木業界では、カバに関しては呼び名が多く混乱することがあります。カバの中で、ウダイカンバは別格扱いでウダイカンバのことをマカバ(真樺)と呼ぶことがあります。材木業界てはマカバの方が一般的かもしれません。ウダイカンバの中でも、マカバと呼ばれるのは芯材の赤い部分が多い木のみで、辺材の白い部分が多い木はメジロカバと呼ばれています。そして、ウダイカンバ以外のカバ材を雑カバと呼びます。複雑ですね。私もこの仕事をして7年ほど経ちますが、ようやくカバ材の呼び名について理解ができてきました。勉強のためにいろいろ調べてようやく全貌がつかめてきた感じです。なので、一般の人にはなかなか理解ができないかなと思います。

こうした状況もあって、ソリウッドではウダイカンバやダケカンバは区別せずにカバ材と呼んでいます。また、海外から輸入されているカバもカバ材と呼んでいます。ミズメに関しては、ミズメ材として表記しています。

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現在吉祥寺ショールームに展示中のカバ材耳つき2枚はぎテーブル用の板です。同じ丸太から製材された隣合った板を使用しています。ブックマッチと呼ばれるほぼ左右対称に木目が見えるようにはぎ合わせることが可能です。白っぽい辺材部分には、メラメラと燃える炎のような木目が現れています。この模様は大径木のカバ材によく見られる模様です。

カバ材は硬さもあってテーブルとして最適な木材です。やや重くはありますが、重いことはテーブルにとってそれほど問題あることではありません。頻繁に動かして使う場合は問題かもしれませんが、多くの場合ダイニングテーブルを動かす機会はそんなにないはずです。カバ材は導管が細いので、手触り感はスベスベしてとても気持ち良いです。透明感のある木目がとても綺麗です。

個人的にはとてもオススメのカバ材。人気ではウォールナット材やチェリー材にかなわないですが、もっと多くの方に知ってもらいたなと思っています。少しギラギラした透明感のあるカバの木目はほかの材では見られない特徴です。ぜひ、吉祥寺ショールームにカバ材の木目の美しさを確認しに来て下さい。

瑞木@相模湖

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