2016.10.17

新しく選択できるようになった生地が張られたISU-WORKSの椅子。【No.1709】

先日のブログで『The ARTFUL WOODEN SPOON』の日本語訳の本を紹介しました。

木のスプーンが作りたくなる本、『The ARTFUL WOODEN SPOON』(邦題:『森と木とスプーン』)の紹介。【No.1706】

Amazonさんで検索してみると海外版の『The ARTFUL WOODEN SPOON』も手に入ることが分かりました。日本語版の元の本がどんなのか興味があったので購入してみました。木や木工の事が書かれた英語を読むと「ああ、英語だとこういう表現をするんだ」というのが分かり面白いんですよね。今回は翻訳も手元にあるので参照しながら読めるので理解を深まるかなと思っています。時間があったら両方を参照しながら読んでいきたいですね。

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奥付を見ると、「Manufactured in China」と書いてありました。ビックリしました。アメリカで売られている本も今や中国で印刷製本されているのですね。日本で発売されている日本語の本はまだほとんどが日本で印刷製本されていると思います。印刷所や製本所は日本の会社の名前が書いてありますからね。もしかしたらそういった会社がすでに中国に工場をもっているのかもしれませんが… アメリカで書かれた内容が中国で印刷製本されて日本で買える、なんか凄いですね。改めて感じました。

北海道津別町にある山上木工さんで製作されているISU-WORKSブランドの椅子ですが、選択できる座面の布生地が増えた事はこのブログでも触れました。

ISU-WORKSの椅子で選択できる布生地が増えました。【No.1664】

新しく選択できるようになった布生地で注文を受けた椅子が完成してきました。

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ウォールナット材のMEGチェアです。張られているのはMI-3という生地です。ミラノという生地シリーズの茶色の生地です。ウォールナット材と組み合わせるとシブくて格好いい感じになりますね。ミラノシリーズはパリッとした生地ですね。見た目が夏っぽい印象です。アイボリー、ブラウン、ブルー、オレンジ、レッドと一通りの色が揃っています。

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MEGチェアは背にもファブリックが張られています。背の部分を後ろから撮影したものです。非常に丁寧に生地張りされているのが分かると思います。紐に布を巻いたものを溝に埋め込んでいるようです。こうした細かい部分も丁寧に製作されているのが気持ち良いです。

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こちらは発売当初から選択できていたNC128という生地が張られたウォールナット材のMEGチェアです。チャコールグレーの生地とウォールナット材の組みあわせは鉄板です。このNC128はどの樹種と組み合わせしやすいですね。NCシリーズはウールが入っているので、冬っぽい印象です。見た目に暖かさがあります。

ISU-WORKSの椅子は北海道札幌市に在住の木工家・高橋三太郎さんがデザインを担当しています。三太郎さんは椅子製作を得意としている木工家です。北海道の公共施設などにデザインした椅子やベンチを数多く納品しています。三太郎さんは椅子の細部のデザインにもとてもこだわっています。ISU-WORKSのGシリーズの後ろ脚と座面の接合部分にもこだわりを感じます。
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座面の枠と後ろ脚の間にひとつ部材が挟まっています。ここの部分を解剖してみると…

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こうなっています。ここの部分はとても荷重がかかる部分なので頑丈なつくりになっています。接着面積が増えると強度が増します。ダボだけでなく間に挟んだ木片にも接着面ができるので強度が増します。

ソリウッドではISU-WORKSブランドの椅子、全品を取り扱っています。紹介したMEGチェア以外にも素敵な椅子がたくさんあります。吉祥寺ショールームにも全品の展示品があります。どれも試座することが可能です。ぜひ、座りに来てみてください。

瑞木@相模湖

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