2016.10.09

個性的なテーブルが欲しいという方に【No.1701】

無垢材テーブルをご購入・ご検討をされている方は、どんな動機があるのだろうということはいつも気にしています。ご注文を頂く会話の中でそれとなく伺ってみることもありますが、「木が好きだから」「せっかく買うのだから、丈夫で長く使えるものが良いから」といった声が多く聞かれます。また、無垢材テーブルの魅力を知った上で、「ウォールナットの色味が好き」「自然のものだから、より経年変化で味わい深くなってくる木が良いから」「他にはない個性的なものが良いから」といった答えも聞かれます。

そこで今日は「個性的なテーブル」が欲しいといった場合にどのような板もしくは材種が良いのかといったところを書こうと思います。ここでの「個性的なテーブル」は脚がグニャグニャ曲がっていたりするような奇抜なデザインのテーブルというものではなく、木目に特徴がありより一点モノと感じるものということで話を進めさせてもらいます。

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まずは個性的といって思い浮かぶのが、節や入り皮部分です。節は立木の状態では枝があったところです。伐採した時の状態によって製材した後にどうなるかはかわりますが、一般的に節といわれる部分は木目のなかに、突然円形の色が違った部分が出てきます。その大きさは10cm近くあるものもありますが、なかには直径数ミリの節もあります。数ミリの細かい節はピンノットとも呼ばれ、ウォールナット材によくでる節です。節は人間でいうと、ほくろみたいなものといえます。かならずといっていいほど現れ、大きさや場所によって表情が変わります。また、節の周りは立木の際に、負荷がかがった場所でもあるので、木目が他の部分より複雑で面白い模様がでることが多いです。節というと木材の欠点とされることがあります。確かに節がある板とない板では、節がない板のほうが価格が安い場合があります。ですが、もともとは、展示してあるものと同じようなものを大量に製作するために節など特徴的な模様を排除するという製作者側の観点にたった価値観でランク付けされている感があります。節はもともとは枝なので樹木とって厳しい環境で生きていくにはなくてはならない部位です。ですので、製材して木材にした場合も本来なら節があるほうが自然ともいえるでしょう。節も隙間を樹脂で埋めてやりさえすればテーブルとしての機能も保つことが出来、木目的にも個性的な表情になってきます。

つぎに、個性的な木目がでやすい材について触れます。個性的な木目がでやすいをいいかえると、木目の個体差が大きいといえるでしょう。同じ樹種でも木目の特徴が違う板が多くとれる樹種ということです。個人的にはこれに当てはまるのはトチ材だと考えます。トチ材は一般的には板の中心部分が少し赤身のある茶褐色をしていて、その周りは白っぽい色味をしています。ですが、中にはほとんどがしろっぽい色味をしている板もあります。また、全体に縮み杢といわれるシワがよったような木目が全体に大胆にでているものもあります。

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こちらはトチ材で作った座卓ですが、ほぼ白い部分だけで作られています。また、先述したシワがよったような縮み杢も随所に見られます。縮み杢はオイルを塗るとキラキラ光るような感じがします。

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またこちらのテーブルも天板はトチ材で作られています。こちらも2枚はぎですが、2枚とも赤い部分と白い部分が半々ぐらいある板になります。先ほどの天板に比べると縮み杢もないので落ち着いた印象を与えます。上下2枚の天板を初めてみた方は違う材で作られた天板だと思う人も多いだろうと想像できます。トチ材が個体差の多い材だということが少しわかって頂けたと思います。

せっかくですので、最後に現在吉祥寺ショールームで販売中の個性的な木目をしているテーブルを紹介します。

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これもトチ材の2枚はぎテーブルになる天板です。耳のカタチの湾曲が激しかったため耳の部分はほとんどカットされていますが、木目のインパクトはあります。トチ材らしい繊細な部分ももちながら全体的にはダイナミックな印象の天板になります。まさに、家の中心にドンと居座る大黒柱のようなテーブルとして向かいいれてみてはいかがでしょうか?

賢木@吉祥寺

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