2016.08.25

耳つきとストレートカットとの違いって何?【No.1656】

ソリウッドの無垢材テーブルは主に3つあります。1つは4つの辺が全て直線のストレートカットテーブルです。2つ目は耳つきと呼ばれるものです。耳とは木の樹皮の部分を指します。耳つきテーブルとはそこをカットすることなくそのままのカタチを活かしてテーブルということになります。最後の3つ目は丸テーブルです。これはそのまま丸いカタチをしているテーブルです。今日は店頭で聞かれるストレートカットテーブルと耳つきテーブルの違いについて書きます。今日の内容は一般的な話ではなく、あくまでもソリウッドの製品としての違いを書きますので、他のお店などでは全然違うといったこともありますので、その辺りよろしくお願い致します。

ストレートカットと耳つきでは使っている板が違うの?

いきなりマニアックな話になってしまうのですが、ソリウッドではストレートカットに使う板と耳つきに使う板では流通経路が違う板を使っています。ストレートカットテーブルでは、耳が既にカットされた状態で販売されている板を購入して製作します。これらの板はある程度まとまった枚数がバンドルといって1つにまとめられ、そのバンドル単位で購入します。ソリウッドでは1〜2リューベのバンドルになっている板を仕入れています。このバンドルにはいろんな丸太から製材された板がゴチャゴチャになって入っているので、同じバンドルであっても若干色味が違うものが含まれています。当然、木目も1枚1枚違った表情になります。ストレートカットテーブルを製作する際には、このバンドルの中から、色味や木目の並びになるべく違和感を感じさせない組み合わせを木取りの際にしていきます。

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バンドルで購入した木材はこのようなカタチで工房にやってきます。

一方、耳つきの場合は、木材市場で競り落とした板を使っています。木材市場では、1枚もしくは同じ丸太から採れた板が数枚重ねて展示されています。競りの際には、その板1枚の価格で競り合うことになります。例えば、幅500mmぐらいの板が4枚重なっておいてある時は、¥5,000と声がかかれば、1枚あたり¥5,000となり、その4枚で¥20,000ということになります。このようなカタチの競りにソリウッドの仕入れ担当スタッフが直接出向いて耳つきテーブル用の板を仕入れています。

使う木材の流通形態が違うので、製作出来る製品についても多少違いがでてきます。バンドル仕入れる板は色味木目は違えど、カットさえすればいろんなサイズのテーブルに使うことができます。ですので、バンドルの板の在庫があれば、ストレートカットテーブルを製作することが可能です。一方、耳つきの場合は板一枚一枚で仕入れるので、板の状態がその都度全く違います。ある板は節や割れがなく、端を少しカットすれば耳つきの天板ができてしまうものもあれば、板に大きく割れが入っていて、元々の板の半分ぐらいしか使えないといった状態の板もあります。ですので、仕入れの状態によって、製作出来るサイズなどが異なってきます。ソリウッドは、常に沢山の板のストックがあるような大きな工房ではないので、タイミングによってはお客様のご希望にある板がないといった場合もでてきます。

ストレートカットと耳つきではぎ枚数に違いがある!?

ソリウッドの定番のストレートカットテーブル場合、奥行き850mmの天板を製作すると大体5〜7枚の板を接ぎ合わせます。一方、耳つきテーブルの場合はばらつきがありますが、現在吉祥寺ショールームに展示しているものの多くは2枚はぎで850mm程度の奥行きがとれます。2枚では十分な大きさがとれない場合は3枚か4枚、場合によっては5枚はぎといった耳つきのテーブルもあります。

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上の写真は、吉祥寺ショールームに展示中のヤマザクラ材の2枚はぎ天板です。2枚はぎに使われる板は大体500〜600mmぐらいの幅がある板が2枚使われます。

賢木@吉祥寺

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