2016.07.10

オイル仕上げのテーブルが凹んでしまったら【No.1610】

今日ははじめに木工教室の募集に関するお知らせを書かせて頂きます。10月スタートの基礎1年コースの生徒募集をしておりましたが、定員に達したため募集を終了させて頂きます。欠員などがあった場合は、改めてウェブサイト上で案内させて頂きます。同様の基礎1年コースの次回募集は2017年4月スタートのクラスになる予定です。こちらも募集要項が固まりましたら連絡させて頂きます。

さて、今日はオイル仕上げのテーブルメンテナンス講座を開催しました。これまで最多人数となる方に参加頂きました。この講座ではオイル仕上げのメンテナンスのやり方をその場で実践する内容になります。オイル仕上げのテーブルは使用をしている中で、少しづつオイルの効きが薄くなり、スベスベの肌触りが少しざらつきを感じる肌触りへと変わってくることがあります。水拭きを繰り返し行うとこうした状況になるのが早くなるということになります。ですが、オイル仕上げのテーブルの場合、オイルを塗り直すメンテナンスをすればかなりキレイにリフレッシュさせることができます。

今回の講座では、水をびちゃびちゃにこぼしたうえにビニールをかぶせ、意図的にざらつかせる状態を作りだしました。また、金属製のボルトを金槌でたたき、テーブルに凹みをつけたテーブルを使って実践しました。ざらついた肌触りを直すには、#320の紙やすりでやすった上でオイルを塗り直すと見違えるほどスベスベの肌触りに戻ります。

もう1つの凹みについては、水がキーになります。木材は水を含むと膨らむ性質があるので、これを上手く利用して凹みを直していきます。今日のブログでは凹みを直すメンテナンスのやり方について写真を交え紹介していきます。

まずは、凹んでしまった部分の写真をご覧頂きます。

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これは先ほども紹介しましたが、金属製のボルトを金槌でうちつけてわざと凹こみをつけました。大切にしているテーブルにこのような凹みが出来てしまうと気持ちが凹んでしまうと思います。凹みを直すには大きくわけて、2つあります。ひとつはより簡単な方法で、脱脂綿に水を多く湿らせ、凹んだ部分においてしばらく放置するというやり方です。ちょっとした凹みなどはこの方法で凹みが回復します。もうひとつのやり方は、アイロンを使った回復方法です。

ここで、用意するのは十分に濡れた布地とアイロンです。ソリウッドの吉祥寺ショールームで用意しているのは「裁縫こて」という小さめのアイロンです。

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こんな感じのカタチをしています。相模湖工房で使っているのも「裁縫こて」という名前がついているものです。工房で使っているもののほうが色がグレーっぽく少しかっこいい感じがするので、ショールームで購入する際に同じものをと思っていましたが、残念ながら販売終了となってしまっていました。インターネットで「裁縫こて」を検索するとこのピンクのものしか出てこないのですが、最近ではミニアイロンという名称で手のひらサイズのアイロンが販売されています。こうしたミニアイロンやご家庭にあるアイロンでももちろん大丈夫です。

凹んでいる部分に水に濡らした布地をあてます。その上からアイロンをあてます。

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こんな感じで布地をずらしながらアイロンを当てていきます。

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アイロンを当てた後の状態です。凹んでいた部分がしっかりと戻っていることが確認出来るかと思います。水に濡らした布を当ててことで、少しざらつくことがありますので、そうした場合は紙やすりで少し整えてオイルを塗ってしまえば、リフレッシュ作業は終了です。

オイル仕上げの無垢材テーブルは、「染みや汚れつくと聞いて躊躇している」「自分でメンテナンス作業が難しそう」とお悩みの方もいらっしゃると思います。ですが、作業自体はそこまで難しくはありません。また、メンテナンスをやれば、染みがついてしまったり、肌触りが悪くなってしまったりしている状態より確実に良くなると思います。勇気をもってメンテナンス作業をして頂ければと思います。

賢木@吉祥寺

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